薄く浅い同人DRPG。
魔物が人間界にこしらえた侵攻用ポータルから逆に攻め込んで魔界を蹂躙するDRPG。
FANZA同人祭でワンコインセール100円になっていたからDPRGとしての期待を少しだけ胸に持ちながら遊んでみた。
同人DRPGとしての主な要素は下記の通り。
・手に入る装備にはレアリティごとに複数のランダム能力UPが付与されている
・HENTAIは敗戦や好感度イベントで
・ダンジョン内セーブ可
・主人公が死ぬとゲームオーバー(半金で拠点再開)
SIMPLE同人シリーズ THE 薄味
DRPGでよく見られる要素は取り入れられているが、取り入れている“だけ”という印象で内容が薄い。
色分けされたレアリティとかランダムな能力UP付与とか、探索意欲を訴求したり射幸心を煽る下地はできているように見えるが、圧倒的に少ない宝箱や渋いドロップ率で最高レアを入手できるのはかなり稀で、拠点で頻繁に出会えるNPCの店売り品のほうがよっぽど品揃えが充実しているという買ったほうが強くなれる矛盾にトレハン欲は消し飛ぶ。
そもそもの装備の種類も少ないうえに基本性能はドングリの背比べ。違うのは付与されているランダムUP要素ぐらいなものだから、ダンジョンでのトレハンに期待はなくなり経験値と金稼ぎのつまらない作業と化し、伝説の剣と鎧のような組み合わせシナジーもないからランダム能力UPの数値を見て取捨選択をするのみでより一層作業的に。
後述するがゲームパッドでなくマウス操作を基本とするのでテンポが悪いのも作業感に拍車をかける。
期待が暖簾に腕押し
レベルを上げるとスキルポイントを振り分けて強化していくが、アタッカーやバッファーなど最初から役割は決められているため底上げをするだけで自由度がなく目標を設定しにくい。
HENTAIは個別イベントに相当する好感度関連のイベントで唐突に始まるため取って付けたようで盛り上がらないし、イベント自体の数もなく個性を掘り下げて印象付ける前に強行されても蚊帳の外過ぎて空しい。漫画やアニメなら1話で即切り。
いきなりHENTAIする貞操崩壊してるくせに誰かひとりでも好感度を一定以上にすると他のキャラは攻略不可にする純愛推しをやる窮屈さ。それをするならイベントを十分用意して個性を描きプレイヤーを引き込み一人にしぼらせなければダメなのでは。好感度3のままラスボス前でセーブしたうえで4に上げて一人ずつ開放……しようとしても4以上もあります地獄。しかも好感度4以降の寝室は1回目と2回目の絵を使いまわすだけ。回想全開放もない。
周回で見てくださいということなんだろうが周回してやり込みたくなるゲームではない。
なお負けイベントは勝っても回想には登録されるので意図的に負ける必要はない。これは良かった。
操作も難あり。
操作はゲームパッドで遊ぶことを想定していないようで基本マウス操作になる。
移動は画面内の矢印アイコンのクリックで行うため視線がダンジョンでなく矢印に行き探索どころではなくなるし、戦闘はオートもコマンド記憶も押しっぱなし連打もない無い無い尽くしだから連打連打の手間ばかり。
探索は薄味で期待が持てずマウス操作との相性も悪いから、PT強化やHENTAIなど目的のためのハードルであるダンジョンが期待に突き動かされる楽しさでなく虚無になってしまう。
ワンコインセールでなんとなくDLしてクリアまで約8時間ほど頑張ってみたが、DRPGもHENTAIもかなりの薄味でテンポも悪く値段以外にあまりいいところはなかった。
シナリオは薄く個別イベントも同様で掘り下げられずキャラに魅力がない。戦闘は買えばいいバランスだからトレハンに期待が持てない。DRPGを形成する2大要素が薄すぎた。
・フルボイス
・回想は27
0 件のコメント:
コメントを投稿