三すくみのターン制SRPG『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』
POINT
- 歩兵は槍兵に強く、槍兵は騎馬に強く、騎馬は歩兵に強いという三すくみのSRPG2本組
- 他のSRPGとの相違点は指揮官に使い捨ての傭兵を6部隊まで配属できること
- キャラの多い戦場では敵味方合わせて100体近くのユニットが入り乱れることも
- 3すくみを心掛け指揮官を育成することが攻略のポイント
プロローグ
遥か古より、手にした者に無限の力を授けるとうたわれた伝説の秘剣「ラングリッサー」。欲深き者どもはその剣を求めるがゆえ、善なる人々はその剣を守らんがため、互いに命をかけ多くの血が流されていった。「ラングリッサー」は古き英雄の末裔バルディア王国の手によって悪しき者たちから長きを守られていたが、ダルシス帝国皇帝ディゴスが「ラングリッサー」を手に入れんがためにバルディアへ侵攻を開始した。戦闘システム
各指揮官に使い捨ての傭兵が最大6部隊まで配属できることと、傭兵を含め各ユニットには騎馬、歩兵、槍兵などの属性がある3すくみが特徴。指揮官や援軍の数の多いシナリオでは、敵味方合わせて100体近くのユニットが入り乱れ、敵と相性の良い傭兵で壁を作って待ち伏せをしたり囲ったり、じわりじわり敵の部隊を潰して戦局を有利にしていく。
指揮官には指揮範囲というものがあり、この範囲内であれば傭兵は指揮官から攻撃力(AT)と防御力(DF)の支援効果を得られる。HPは全ユニット一律10で、HPが0になると傭兵は消滅し、指揮官の場合は傭兵が残っていても部隊は全滅する(ロストはしない)。回復魔法以外でダメージを回復させる場合は、指揮官は治療コマンドを選ぶと3回復して、傭兵は指揮官に隣接させた状態で次のターンを迎えると3回復する。
傭兵はステージクリア毎に生存した部隊数が加算されていき、合計が15を超えるとAT補正が1ずつ増えていく重要な育成要素の側面も持つ。ヘタな運用で単なる使い捨てとして撃破されるようだと育成が足りず苦労させられることに。
- 傭兵が倒した敵の経験値も全て指揮官に入る
- 傭兵の操作は自動にすることも可能で、戦闘、突撃、防御の3種類がある
3すくみ制
歩兵は槍兵に強く、槍兵は騎兵に強く、騎兵は歩兵に強いといった、ユニットの持つ属性による相克関係が戦闘システムに採用されている。ユニット属性の種類は画像の通りで、それぞれに有利不利の相性がある。戦闘前にフィールド全体を見渡して相性の良い傭兵を配属させて攻め方を考えていかなければならない。指揮官の特性とクラスチェンジ
指揮官はHPが7以下になると次のターンでは治療をしてその場にとどまるという特性があるので、邪魔な指揮官を遠距離攻撃の魔法で攻撃して足を止め、同時にいくつもの部隊と戦うことのないように工夫したり、魔法が鬱陶しい場合も7以下にしてしまえば治療をするので黙らせたりできる。敵があまり動かない局面では、相性の良い強い傭兵で指揮官を囲み一気に突っ込んで突破口を開くなど、属性や指揮官の特性をキチンと理解して進軍すれば序盤で主導権を握れるし、それが出来ていなければ逆に押し切られてしまう力のバランスがなかなか絶妙で駆け引きに悩まされ面白くなる。
指揮官は最大レベル10に達するとクラスチェンジで再びレベルが1に戻り、ルートによって4~5段階のクラスチェンジをしながら強化していく。
クラスチェンジは元のクラスから2通りに枝分かれしていき、通ったクラスのAT/DFの補正値や傭兵の種類などは覚えたまま持ち越せるので、歩兵、魔術師、騎兵、飛兵、水兵など、雇える傭兵や覚えるスキルを部隊全体のバランスを考えながら行っていく。
傭兵システムや多岐に渡る分岐が魅力なゲーム
枝分かれするクラスチェンジの育成や膨大な分岐のボリュームなど充実しているSRPG。Ⅰのシナリオは一本道だが、Ⅱは敵勢力に加勢するなど大きく分けて4つの勢力に分岐し、同ルート内でも選択肢や戦闘中の行動次第で更に細かく分岐していく。勢力が変われば当然敵味方が逆転するので違った立場でのシナリオ展開がまた楽しめる。世界を救うも闇に染まるも覇王となるも自由である。
難を挙げると戦闘は冷めた目で見れば結局は相性とAT/DFの数値勝負になること。
指揮官ばかりを狙ってレベル上げをキチンとしなかったり、クラスチェンジのバランスが悪く傭兵の属性が偏ると難易度が上がっていく。逆に、傭兵から着実に倒して有限リソースをバランスよく分配し、属性や相性を考慮した行軍を意識すれば、100vs100でも結果的にはこちらは無傷で相手は全滅ということも容易にできる。
その段階に持っていくための詰将棋的な経験値稼ぎに頭を使うことが楽しめるかどうかがオススメの分かれ目です。FEの増援狩りを楽しめる人とかに。
・パートボイス
・テキストスキップなし
・名前変更不可
・周回要素なし(シナリオセレクトで最初に戻れば能力アイテムそのままニューゲームという形にはなる)
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