【ADV】『オズの魔法使い ~Another World ~ ルングルング』老若男女誰でも親しめるドロシーのアトリエ

★★★★ ADV PS1 クラフト ゲームアーカイブス

カンザスに住む少女ドロシーはいつも元気いっぱい。愛犬のトトもドロシーに負けてはいません。しかし、ある日のこと、おばさまの家へ帰る途中、ドロシーとトトは不思議な竜巻に巻き込まれてしまったからさあ大変!!次の瞬間、ふたりは魔法の国「オズ」に迷い込んでいたのです。でも、オズの国はなんだか様子がヘン。そう、この国は悪い魔法使いによって色や音や時間を奪われていたのです。はたして、ドロシーはオズの国を元に戻し、カンザスに帰れるのでしょうか……?

『オズの魔法使い』をモチーフにしたアトリエ系ADV。

色と音が失われてしまう異変に見舞われたオズの国を歩き回り、異変のあった地域の周辺で情報を集めて、世界を元に戻すための素材集めとアイテム作りに奔走する。
情報収集をして素材を集め必要なアイテムを作りイベントをこなすという既存のシステムそのもので、『オズの魔法使い』をモチーフにしたシナリオということもあり入りやすく遊びやすい。イベントは矢継ぎ早に起こるので作業を意識させない作りになっており、ミニゲームやサブイベント、合成アイテム数150個の図鑑コンプリート要素もあるなど内容は充実している。

特徴1.情報収集はキーパネルコミュニケーション


キーパネルで情報交換
素材やレシピなどの情報収集は歩き回ってNPCに話しかけるのが基本だが、オズの国の住人の中には、仲良くなるたびに色々な役立つ情報を教えてくれるようになるキーパネルキャラが複数存在する。
キーパネルキャラに話しかけると「しんせつ」のコマンドが表示されるので、選択して何かしらの親切なこと(アイテムが足りない、探して欲しいなど)をしてあげると親密度が上がり、お返しとしてアイテムのレシピを教えて貰えたり新たなコマンドが増えていく。つまるところ情報源となるNPCはこれらのキャラに決まり切っているので進行に迷うことがなく遊び易い。
これはキーパネルコミュニケーションと呼ばれ、コマンドは他にも「みせる」「おしえて」「こうかん」がある。
  • キーパネルコミュニケーション
    • みせる : よく分からないアイテムを見せ、それが何なのかを教えてもらえる
    • おしえて : 何かしらの役立つ情報やアイテムのレシピを教えてもらえる
    • こうかん : アイテムの交換をする

特徴2.カカシやライオンなどの仲間はお助けNPCに

知恵、心、勇気
『オズの魔法使い』でおなじみのカカシや木こりなどの仲間たちは、心がほしいとか知恵がほしいなど原作とほぼ同じ理由でオズマ姫に願いを叶えてもらおうとドロシーに同行する。
ドラクエのように全員を連れ歩くのではなく、旅にはその内の誰か1人をお供にすることができ、ドロシーではどうしようもない難題や障害が出てきた場合、仲間をその場所に連れて行くことで手助けイベントが起こる。
  • 旅の仲間
    • カカシ : 役立つかもしれないヒントをくれる
    • 木こり : 道をふさいでいる岩などを破壊してくれる
    • ライオン : アイテムを自宅の倉庫まで運んでくれる
    • トト(犬) : アイテムが落ちている場合、その場所を教えてくれる

老若男女どんな人でも親しめるよう配慮されている

通せんぼをアイテムで解決
合成の素材は自由に世界を歩き回りながら拾い集め、レシピはキーパネルキャラなどから教えてもらい、通せんぼしている何かしらのイベントを作り出したアイテムでクリアして物語を紡いでいくアトリエ系のADV
通せんぼのイベントを突破するごとに解放されていく新たな地での人々との出会いや新素材で世界が広がっていく流れの中に、素材集めによる面倒な反復作業や時間を取られる戦闘要素はなく、矢継ぎ早に起こるサブイベントなどもあり意識を多方面に向けさせる設計が作業感を打ち消し夢中にしてくれる。
途中で強制的なミニゲームなどもあったりするが、難易度は低くひらがな多めなテキストや分かりやすいUIなど、低年齢層やゲーム慣れしていない人でも楽しめるように調整されている

オズの国の様々な問題を解決していき最終的にオズマ姫にカンザスへ帰してもらうことでゲームクリアとなるが、カンザスに帰るタイミングはプレイヤーが決めることができるので、問題解決後もアイテム収集や残っていたイベントを進めていける。周回の要素こそないが、取り返しのつかない要素もないので、一度のプレイで完全に遊び尽くせる点も見逃せない

まとめ
  • モチーフが『オズの魔法使い』という下地がある分ストーリーは誰でも入りやすい
  • 情報収集NPCはキーパネルキャラで固定され、難易度は低くてUIも分かりやすいなど子供でも安心して遊べる
  • 時間を食う作業的な戦闘に素材集め、取り返しのつかない時限イベントなど、集中が途切れたりプレイを妨げる余計な要素は排除されている
  • 素材集めが手間になりかける中盤以降になるとワープや自動回復などの快適設計も充実していく
  • セーブとロードはいつでも可能でテキストスキップもあるなど、システム面も時代を考えればかなりよくできている
難があるとすれば『FF7』みたいな時代を感じる丸太のような3Dモデルだが、これを我慢できそうでアトリエ系が好きなら間違いなくおすすめできる。

・パートボイス(イベント時には大抵入っている)
・周回要素なし

ScreenShot

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