ポイントクリックの古典『ポリスノーツ』。
カーソルを気になる対象に合わせて色々なコマンドを選択しながら進めていくオーソドックスなポイントクリックADV。コマンドには「見る」「触る」「取る」「嗅ぐ」「押す」といったようなものがあり、普通のゲームなら絶対に触れない所も触れるなど遊び要素も多い。必要な部分を調べるか、必要な話を聞くか、シューティングなどのミニゲームをクリアするとストーリーが進んでいく総当たりもの。
ネタが多く仕込まれた総当たり
私立探偵の主人公ジョナサンの元にきた一つの依頼を切っ掛けに、過去の事件や人の繋がりが見えて次第に物語が大きくなっていく。宇宙船の事故によりコールドスリープ状態で宇宙を25年も漂流していたジョナサンなど、SFの舞台設定の描写やキャラの描き分けが仲間も敵も良く、先を知りたくなるようにプレイヤーを引き込んでくれる。
クリックで色々な箇所を調べた際のネタも多岐に渡っていて、なんてことない小物を調べるだけでも世界に興味がわく作り込みが特徴。
ふざけた選択肢を選んでもゲームオーバーになることなく進行する自由さや、爆弾解体やシューティングなどのミニゲームでゲームオーバーになってもすぐにやり直せる遊びやすさも良い。
気になることは、面白いネタが多く仕込まれているとはいえ、同じ場所のクリックで何度も同じテキストを読まされるのにスキップのシステムがなくてダレがちになること。総当たりでフラグを立てることが前提になっているだけにやればやるほど気になっていく。進展しないから調べる必要ないだろう箇所を何度もクリックさせられるのは鬱陶しいし、逆にもっと調べたい箇所があったのにフラグが立って勝手に進んだりするのもジャンルの宿命とはいえは結構目立つ。
古いゲームだけにシステム面が気なるところではあるが、中だるみしがちな選択肢総当たりゲームでもカーソルを合わせてクリックできる各所に散りばめらたネタが多いので、むしろ関係無さそうなどうでもいい所から全部選んでしまうような変な魅力があり、作り込まれているなと思える部分が随所に見られるためプレイの意欲が持続する。良質なSFのポイント&クリックADV。
・名前変更不可
・テキストスキップなし
・ほぼフルボイス
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