【DRPG】だんじょん商店会 ~伝説の剣はじめました~【ゲームアーカイブス】

★★★ PS1 RPG ゲームアーカイブス ダンジョンRPG

ダンジョンで見つけたアイテムを自分の店で売るDRPG。

主人公の「サララ」は黒猫を従えた魔法を使うことができない魔女。ふらり立ち寄った町で冒険者相手に武器や道具を販売するファンタジーRPG定番の道具屋を経営することになる。
時間制限イベントや売り上げノルマなどは無く、店番の日々を送るもよし、アイテム収取に奔走するもよし、仲間たちのレベルを上げるもよし、何かに縛られることなく自由に遊ぶことができるユルさが特徴
POINT
  • トップビューダンジョンシンボルエンカウトターン制コマンド戦闘など、システムはRPGの典型
  • ダンジョンには騎士や盗賊などの仲間グループと一緒に潜ることもでき、最下層でボスを撃破したグループごとに個別エンディングが用意されている

自分でタイミングを決められる進行

自宅でもあるお店で寝ると確率で占いをするイベントが発生する。
この占いでカードを引くことでイベントが始まり、クリアをするまで新たに占いをすることはできなくなるという特殊な進行なので、占いをしなければ意図的にストーリーを止めることができる
イベントはアイテムを売ってお金を稼ぐノルマや時間制限といったものは無いので自由に進行を牛耳ることができ、自分の好きなようにダンジョンでアイテムを集めたりお店で商売ができるのも特徴のひとつ。

仲間と魔王と周回と

ダンジョンに潜る際に、騎士団や女盗賊など、全部で10あるグループから仲間を選択して一緒に潜ることができる。
グループはダンジョンへ行く際に選択するが、街に帰ってきたら解散するので、いつでも好きなグループと行動できる。特定グループと行かなければイベントが起こらないなんて条件も特に無いので仲間選びは自由そのもの。
仲間はレベルが上がるごとに装備が段階的に変化していくが、自分の持っているアイテムを貸して装備させることができたり、事前にお店でアイテムを売っておけばそれを装備してくれたりもする。変なものを売って自分色に染めることもできたりできなかったり……。店ゲーとしてのそんな遊び心もある。
ひとりで探索することも可
ダンジョンの最下層には支配者である「魔王」がいるとされるが、その扉を開けることはできない。占いでイベントを順調に進めていくと、仲の良いグループから扉の開け方が判明したので一緒に行こうと誘われ、最下層で「魔王」を倒すとゲームクリアとなり、一緒に魔王を倒したグループとのエンディングを迎えることになる。
クリア後にそのまま続けるかアイテムとお金を引き継いで新しく始めるかを選ぶことができ、そのまま続けた場合でも再び魔王を倒せば同様の2択が何度も出る。
EDが2種類あるグループがあったり周回をしないと手に入らないアイテムがあるなど、1周ですべて遊びつくせるゲームではないので、黙々とレベルを上げたりアイテムを収集していく最初からやりこみ的なDRPGといえる

アイテムの売買で仲間や街の人たちと交流

5択で応対
入手したアイテムを商品としてお店に並べて開店コマンドを選ぶと、店の前をお客さんが行き来してそのうちの何人かが来店する。「陳列された商品が欲しい」「防具が欲しい」「薬が欲しい」といった注文をされ、それに見合った商品を選ぶと交渉が始まる。

交渉は販売価格(定価)の半額、割引、定額、割高、倍額といった5つから値段を選ぶことで行う。選んだ値段で納得してもらえれば買ってくれて、気に入らなければもうちょっと勉強してほしいと言われ再度値段を選ぶことになる。それでも納得してもらえなければ交渉決裂でお客さんは帰ってしまう。お客さんには色々な好みを持つ人が居るので、売りたい物に合わせて店内の装飾を変えてみたり、並べているものを偏らせたりすることが有効な場合もある。

難点は商売関連の練り込みが足りないこと


やりこみ的要素
交渉は基本的に半額を提示しても嫌われ、半額で拒否されて更にその額の半額にすると言っても納得してもらえないことが当たり前になる。特に酷いのは、相手の言い値でアイテムを買い取ると言っているのに「安すぎだ!」と返され嫌味まで言われてしまうこと。
どうやら「お得意様度」と呼ばれるいわゆる好感度が影響していて、その数値が上がれば客の受け答えもまともになるらしいが、それは隠しパラメータなのでプレイヤーには何の調整もされていないようにしか見えない
グループの仲間に装備を売りたくても来店するかどうかわからないし、来店したとしても半額を連続で選ぼうが高いと言われ買ってもらえない交渉なので楽しさは得にくい。お得意様度が上がればゴミでも売れてしまう地獄の沙汰も数値次第で興ざめ要素になっている。もうタダでいいから持っていって……。

仲間たちはレアアイテムを売りに来てくれることもあるし、店番での何気ない会話でキャラに対する愛着も自然に湧いて面白くなっていただろう雰囲気は感じられるが、売買でまともな受け答えをしてくれないので評価を落とす。
さらに言ってしまうと、商売に関してはお金儲けをする必要は一切無く、お得意様度は戦闘でグループのレベルを上げれば勝手に上がるし、アイテムはNPCの店で売ったほうが面倒な交渉もなく確実に早く大量に売れてしまう。グループの仲間に特定のアイテムを装備させたい場合も、来店するのか買ってくれるのかが運次第のお店で売るより、一緒にダンジョンに行った時に貸して装備させればいいだけなので、実は商売をする意味や旨味はまるで無い
売りのひとつである要素が触らないほうがマシという肩透かし。素材は良いけど調理のほうが……の見本。

最初からやり込みDRPG

お店関連はアレなので、このゲームはアイテム収集と仲間のレベル上げがメインのやり込みDRPGといえる。
全9回しかない占いではキャラの掘り下げが足らず、会いに行った時のテキストのバリエーションも少ないから同じことばかり言うし、ダメダメな商売要素が追い打ちをかけるので、キャラや物語の魅力はほとんど感じられない。
育成もレベル上げと装備変更くらいで遊びに欠けるが、暗転しているアイテム欄のアイコンを明るくしてくコンプリート作業や仲間のレベル上げなど、周回上等なやり込み派には選択肢が多くて楽しめると思います。
  • テキストスキップあり
  • ボイスなし
  • 主人公の名前変更可

ScreenShot

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様々な仲間と一緒にダンジョン攻略しよう。
だんじょん商店会

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