【ゲームアーカイブス】『ずっといっしょ』デートの誘いも好感度のイベントもすべて受け身なギャルゲー

★★ PS1 SLG ゲームアーカイブス ビジュアルノベル


誘われ運次第の受け身なギャルゲー。

POINT
  • 女の子とデートや個別イベントで関係を深めEDを目指すギャルゲー
  • 特徴はヒロインの1人と同居すること、トライエモーションシステム、イベントもデートも誘われ待ちでプレイヤーは常に受け身になること
  • 通称「ずっしょ」

同居するヒロインを3人から選択

ゲーム開始時にパッケージに載っている3人のうちから1人を選択すると同居キャラが決定される。同居の理由は、不動産屋の手違いで仕方なくとか、空き部屋だったから勝手に住んでたとか、ぶっ飛び系のくせに同居のネタがゲームで意味を持たされていないので出オチで終わっている。具体的には、同居キャラ以外の好感度を最低にすると同居が密告されて退学(ゲームオーバー)になるという使われ方をしているだけ。

「同居させる意味ある?」「3人以外はなんで同居できない?」と問いたくなる程度の扱いで、特徴を持たせるために入れただけの設定でしかない。それなら全キャラ選ばせてほしかった(ほかの攻略対象9人は同居できないだけで扱いは同格)。

形骸化したスケジュールの要素

パラメータは形骸化
『ときめきメモリアル』と同様に、どのパラメータを上げるかを考えながらスケジュールを決めていく……と言いたいところだが、このゲームのパラメータは女の子のイベント発生率に関わるだけで他には影響しない
テストの点数、突発イベントの成否、ミニゲームの能力値など、そんなものには一切の影響なし(そもそもイベント自体が無い)。
極端に言うと、キャラ別のイベントを進めて好感度を最大にしておけば、パラメータは全て最低値でもエンディングは確定する
プレイヤー側から女の子にアプローチをすることはできないので、どの程度の影響力があるのかよくわからないパラメータを適当に上げて、女の子からデートに誘ってきてくれるのを待つ運の誘われ待ちゲーになっている。

スケジュールのノルマも形骸化

ユルユルノルマ
スケジュールは毎月こなさいといけないノルマが課せられることもある。
これを割り込ませて達成したかどうかで登場する女の子が変化するゲーム的な側面もあるが、達成しようがしまいが登場させない手段はないので、意図的に数を減らして難易度を調整することはできない。
  • スケジュールは1日5コマで最初から全て決まっている
  • デートに誘われた時やノルマのためスケジュールを調整しなければならない時のみ変更できる
  • パラメータは、知性、理性、感性、野生、体力の5つで、体力の最大値のみ20で他は全て10
  • 体力が低くなりすぎると体調を崩してしまい1日が休養のため潰れる

好感度を上げる手段は定番の選択肢

キャラによって時間は違う
好感度稼ぎの基本は会話の返答を2~3択から選ぶ形だが、このゲームの特徴的な要素として、時間制限のある選択肢トライエモーションシステムレベルアップイベントがある。

時間制限のある選択肢は『サクラ大戦』のLIPSと同様のもので、画像でいえば顔アイコンが下から上に向かって徐々に赤くなっていき、全体が赤くなる前に返答を選択しないと無視した扱いになるというもの。
トライエモーションシステムは、主人公がどのような話題を選びどう返答するかで相手の主人公に対する感情が変化するシステムのこと。
レベルアップイベントは、好感度が一定以上になると2人の関係の段階を上げられるイベントのことで、これに成功しないと仲は全く進展しなくなるので最重要イベントになる。

トライエモーションシステム

あえて怒らせることも必要
登場する女の子は「喜」「怒」「哀」の3つの感情を持っており、トライエモーションシステムで主人公に対する感情値が増減し、どれかが上限に達するとレベルアップイベントが発生する。

レベルアップイベントとは、女の子の主人公に対する好感度の段階が昇降するイベントのことで、レベルアップイベントに成功しないと一向に仲は進展しないままになってしまう(ずっと友達のままなど)。
大抵のギャルゲーは褒めていればいいが、このゲームはそれだけでは済まないキャラが多いので、怒らせ哀しませ落として上げる、これが必要になったりする。形を変えただけで3択選択肢の正解を選ぶだけなのだが
この好感度の段階は8段まであり、キャラによってはレベルアップイベントで一足飛びに2段や3段変動することもある。
  • 11月以降に好感度の段階が一定以上だとキャラ別にストーリーイベントが起こる
  • このストーリーイベントを全て見ることが攻略の必須条件となっている
最終日に告白をしてエンディング
エンディングの条件は、ストーリーイベントを最後まで見ること好感度の段階を最高にすることの2つで、最終日に告白したいキャラを選択してエンディングとなる。
日常では話しかけたりデートに誘うことはできないが、告白は自分からするので同時攻略も可能

絵柄が好みで運の誘われ待ちを楽しめそうなら

自分からデートに誘うことが出来ず終始受け身となってしまうため、好感度の調整など予定を立ててイベントを見ていくゲーム的な要素がほとんど無い。それならADVでよくねと突っ込まずにはいられない。
特定パラメータを高く維持してるからといって目当てのキャラが誘ってきてくれるわけでもないので、海やスキーといった時期が限定されるデートやストーリーイベントを見たいと思えば何度かやり直して試行回数と運に頼ることになるし、トライエモーションシステムの感情操作も出てきてくれないことにはどうにもならないのでまたも運頼みになる。

攻略したいキャラ以外の好感度を抑えておけば必然的にストーリーイベントの発生キャラは限定されていくため、八方美人をしなければエンディングを見ること自体の難易度は非常に低くなるが、この類のゲームでデートなどのイベントを無視するのは味気ないし、自分で考えて予定を立てるような遊べるところが少なくイベントの発生も運次第となれば、当然のように熱中とは縁遠い作業となってしまう

約150枚ものイベントグラフィックや、お馴染みのタイプが大抵揃っているキャラは良く(個性先行が過ぎている人もいるが)、あまり古臭さを感じない絵柄や何故か耳に残るテーマ曲などゲーム部分以外は高水準。
それだけにプレイヤーの介入が制限される運ゲーなのが惜しい。イベントを見るために運頼みのリセットの繰り返し。そのうえロード機能も無いので泣きっ面に蜂。絵柄が好みでそれらを我慢できそうなら……。

  • 主人公の名前変更可
  • テキストスキップなし
  • パートボイス
  • セーブは10個まで
  • CGモードあり(裏ワザ)
  • 引き継ぐ要素なし

ScreenShot

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