誘われ運のギャルゲー。
- 女の子とデートで関係を深めEDを目指すSLG。
- 特徴はヒロインの1人と同居すること、トライエモーションシステムなど。
同居するヒロインを3人から選択
ゲーム開始時にパッケージに載っている3人のうちから1人を選択し、その時点で同居キャラクターが決定される。同居の理由は不動産屋の手違いだったり「親戚だしいいよね」というお互いの親の勝手な行動だったりで3人とも違うが、空き部屋だった部屋に勝手に住んでたとかぶっ飛んでいるし、同居のネタがゲームで大した意味を持たされていないので出オチで終わってる。
具体的には、同居キャラ以外の好感度を最低にすると同居が密告されて退学(ゲームオーバー)になるという使われ方をしているだけ。
「同居させる意味ある?」「3人以外はなんで同居できない?」と問いたくなる程度の扱いで、特徴を持たせるために入れただけの設定でしかない。それなら全キャラ選ばせてほしかった(ほかの攻略対象9人は同居できないだけで扱いは同じ)。
スケジュールを決めて主人公のパラメータを調整
『ときめきメモリアル』と同様に、どのパラメータを上げるかを考えながらスケジュールを決めていく……と言いたいところだが、このゲームのパラメータは女の子のイベント発生率に関わるだけで他には影響しない。テストの点数、突発イベントの成否、ミニゲームの能力値など、そんなものには一切の影響なし(そもそもイベント自体が無い)。
極端に言うと、キャラ別のイベントを進めて好感度を最大にしておけば、パラメータは全て最低値でもエンディングは確定する。
プレイヤー側から女の子にアプローチをすることはできず、どの程度の影響力があるのかよくわからないパラメータを適当に上げて、女の子から話しかけてもらってデートに誘ってきてくれるのを待つ運の誘われ待ちゲーになっている。
ノルマもあるスケジュール
スケジュールは毎月こなさいといけないノルマが課せられることがあり、これを上手く割り込ませて達成したかどうかで登場する女の子が変化する側面もあるが、達成しようがしまいが登場させない手段はないので、意図的に数を減らして難易度を下げることはできない。- スケジュールは1日5コマで最初から全て決まっている
- デートに誘われた時やノルマのためスケジュールを調整しなければならない時のみ変更できる
- パラメータは、知性、理性、感性、野生、体力の5つで、体力の最大値のみ20で他は全て10
- 体力が低くなりすぎると体調を崩してしまい1日が休養のため潰れる
好感度の段階を上げてストーリーイベントの進展
通常の会話は返答を2~3択から選ぶ形だが、このゲームの特徴的な要素として、時間制限のある選択肢、トライエモーションシステム、レベルアップイベントがある。時間制限のある選択肢は『サクラ大戦』のLIPSと同様のもので、画像でいえば顔アイコンが下から上に向かって徐々に赤くなっていき、全体が赤くなる前に返答を選択しないと無視した扱いになるというもの。
トライエモーションシステムは、主人公がどのような話題を選びどう返答するかで相手の主人公に対する感情が変化するシステムのこと。
トライエモーションシステム
登場する女の子は「喜」「怒」「哀」の3つの感情を持っており、トライエモーションシステムで主人公に対する感情値が増減し、どれかが上限に達するとレベルアップイベントが発生する。レベルアップイベントとは、女の子の主人公に対する好感度の段階が上下するイベントのことで、レベルアップイベントに成功しないと一向に仲は進展しないままになってしまう(ずっと友達のままなど)。
大抵のギャルゲーは褒めていればいいが、このゲームはそれだけでは済まないキャラが多いので、怒らせ哀しませ落として上げる、これが必要になったりする。やることは選択肢の3択だけど。
この好感度の段階は8段まであり、キャラによってはレベルアップイベントで一足飛びに2段や3段変動することもある。
- 11月以降に好感度の段階が一定以上だとキャラ別にストーリーイベントが起こる
- このストーリーイベントを全て見ることが攻略の必須条件となっている
エンディングの条件は、ストーリーイベントを最後まで見ること、好感度の段階を最高にすることの2つで、最終日に告白したいキャラクターを選択してエンディングとなる。
日常では話しかけたりデートに誘うことはできないが、告白は自分からするので同時攻略も可能。
運の誘われ待ちゲー
自分で誰かに会いに行ってデートに誘うことが出来ないので終始受け身となってしまい、好感度の調整など予定を立ててイベントを見ていくゲーム的な要素が無い。特定パラメータを高く維持してるからといって目当てのキャラが誘ってきてくれるわけでもないので、海やスキーといった時期が限定されるデートやストーリーイベントを見たいと思えば何度かやり直して試行回数と運に頼ることになるし、トライエモーションシステムの感情操作も出てきてくれないことにはどうにもならないのでまたも運待ちになる。
攻略したいキャラ以外の好感度を抑えておけば必然的にストーリーイベントの発生キャラクターは限定されていくため、八方美人をしなければエンディングを見ること自体の難易度は非常に低くなるが、この類のゲームでデートなどのイベントを無視するのは味気ないし、自分で考えて予定を立てるような遊べるところが少なくイベントの発生も運次第となれば、当然のように熱中とは縁遠くなってしまう。
約150枚ものイベントグラフィックや、お馴染みのタイプが大抵揃っているキャラは良く(個性先行が過ぎている人もいるが)、あまり古臭さを感じない絵柄や耳に残るテーマ曲などゲーム部分以外は高水準。
それだけにプレイヤーの介入がほとんど制限される運ゲーなのが惜しい。イベントを見るために運頼みのリセットリセットリセット……。ロード機能も無いので泣きっ面に蜂である。バランスが悪いのひとこと。
- 主人公の名前変更可
- テキストスキップなし
- パートボイス
- セーブは10個まで
- CGモードあり(裏ワザ)
- 引き継ぐ要素なし
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