存在するもの全て土器。
POINT
- 土器しかいない世界を探索してフラグを立てるポイント&クリックADV
- 土器世界「エスパッシ」に消滅の危機が迫っており、エスパッシを救うためには「土器王」の復活が不可欠
- 土器王復活のためには「ウニバル人」の助けが必要となるらしく、土器人テルミナスによりウニバル人であるプレイヤーがエスパッシに呼び出された所からストーリーは始まる
カーソルを合わせて探索
ゲームは常に主観視点で、移動は左右を押したら向いた方向の画像がスライドしてきて、前後に移動したら画像がズームアップ、ズームアウトという演出で行われる。基本システムは、人名や場所などが記録されていくメモ帳から単語を選択するコミュニケーションと、画面上のカーソルを調べたい対象に合わせて調査やアイテムを使用するポイントクリックADVのそれ。ミニゲームや謎解き要素などは無く、アイテムの使用やコミュニケーションの情報収集でフラグを立てながら進めていくのみである。登場するもの全てが土器の世界、エスパッシ紀行
ユニークな土器世界が舞台の『土器王紀』は、最初から意味の分からない単語のオンパレードになるが、人名や地名など4つに分類されたメモ帳にコミュニケーションで得た情報が自動的に記録されていくので、分からなくなったらその都度確認していけば難なく理解できるよう設計されている。奇をてらっただけではない設定やメモ帳システムはしっかりしているので、土器人に会って色々な話を聞くことでエスパッシや土器王など土器世界の実態が次第に判明していく過程はワクワクさせてくれる。そもそも何故土器が動けるのか、土器人「ドキヅクリ」「ドキツカサ」とはなんぞや、土器王とはなんぞやなど、判明していけばいくほどもっと色々な話を聞きたくなる雰囲気作りは良い。
まとめ
土器人が暮らす世界を存分に楽しめる異世界紀行ゲーム……と言いたい所だが、普通に遊ぶだけで5時間前後で終わってしまうストーリーは短く、エスパッシ自体が狭い上に会話が可能な土器人の数も少ないので、ストーリーを進める以外にやることも無いため世界に浸るには物足りなさがある。移動の表現方法が古臭くて移動可能な箇所が分かり辛いなどPS黎明期に発売されただけに洗練されていないUIも気になる点。
ゲームとして面白い要素は見られないが、土器マニアや一風変わったゲームをやりたい人なら設定は面白いと思うので遊んでみる価値はある。雰囲気はいい。
・テキストスキップなし
・クリア後にムービー鑑賞可
0 件のコメント:
コメントを投稿