【ゲームアーカイブス】ザ・ファイヤーメン2 ピート＆ダニー【消火】

SFCで発売されていた火消しアクション2作目。

テーマパークで発生した火災の中、消防士のピートを操作して消火活動や人命救助をするACT。
隕石のように飛んでくる炎や絨毯を伝って広まる炎、火災により暴走を始めた機械など、デフォルメ演出された火災現場の燃え盛る炎を消火していき、逃げ遅れた人々を救助する中での声入りドラマやボス戦がゲームを盛り上げる。

敵の種類の少ない単調火消し

操作方法は、□ボタンで前方に放水、×ボタンで地面に放水、○ボタンでほふく移動、△ボタンでアイテム使用のみ。
SFC版よりはグラフィックの向上やフルボイスによる演出でドラマ性は上がったが、アクションは放水とほふくだけでほとんど変化がなく、敵の炎の種類も最初から最後まで同じものばかりという単調さ。
ボリューム不足も目に付き、テキストのない音声のみの演出で火災現場の臨場感をつくろうとはしているが、普通にやれば5分以内に終わるミッションを10回程度やるだけでクリアになる1時間未満のボリュームだから印象に残らない。それどころか救助する人数や経過時間によってエンディングが分岐するも、音声は飛ばせないのでやり直そうとするとその演出がかえって邪魔になってしまう有様。

また、1人プレイの場合は相棒のダニーは自動で行動するが、その思考が残念すぎて雰囲気を台無しにしている。ダニーは障害物に引っかかったり細い通路を通れずに同じ場所をウロチョロするばかりで、ステージ開始後にはぐれて画面外に消えてしまい、結局はピート1人で消火活動をすることになる。ピートがイベントの発生する地点まで到達すると、ダニーは壁を突き抜けてきて合流するなど残念さが随所で露わになる。

色んな炎があるとはいえ、徐々に小さくなるような演出もなければ一定量の水を当てたら瞬時に消えるだけだから敵として味気ないし、一部を除いて効果があるのか分からないまま水を当て続けると突然終わるボス戦も爽快感はない。直線状か周囲に放水するだけでゲームとしての面白要素がない。水撒きACT。

・フルボイス
・会話スキップ不可
・コンティニュー無限

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