SFC後期の名作。
それぞれ特徴を持った三人組の少年を操作し、画面上に表示されるカーソルを気になる箇所や人に合わせ、そのオブジェクトから情報を集めて謎を解き進めていく「サーチシステム」が特徴的なADV。調べることが可能な箇所にカーソルが重なると「?」マークが表示されるので、しらみつぶしのボタン連打などの無駄が取り除かれている導入も良い。
3人ぞれぞれの能力を駆使するリアルタイムザッピング
操作キャラのディオン、マックス、ジャックの3人は、装備アイテムという形で、ダッシュができたり、ジャンプができたり、物を蹴ることができたりと、三者三様に特徴付けがされている。基本は三人一緒に行動することになるが、操作するキャラの変更や個別行動はボタンひとつで可能になっているので、障害物や段差を飛び越えなければ進めない箇所では、ジャンプの出来るジャック一人を先行させてディオンとマックスの通れる道を用意するように、各々の特徴を利用させる仕掛けが探索を面白いものにしてくれる。
大岩が道を塞いでいる箇所で3人を岩の周りにバランスよく配置しないと持ち上がらなかったり、壁の高いところにある穴から鍵のかかった家の中をのぞくために肩車をするなど、閃いた考えをそのまま行動へ促してくれる閃いて終わりにしないデザインが後を引く。
気になる箇所にカーソルを合わせてアクションを起こす「サーチシステム」はしらみつぶしを要さず、力を合わせて物を持ち上げたり肩車をして高い所を調べる「チームワーク」とのゲーム性が、さり気なく散りばめられた謎解きの道しるべと相性がよく、お使いのやらされ感や同じことの繰り返しの鬱陶しさを感じさせることなく、あれこれ試しながら自分で考えて打開していける心地よさを生み夢中にさせてくれる。
どうしてもわからなければラックロックというアイテムと引き換えにヒントをもらえる遊び易さも◎(残数がエンディングに影響するのにミニゲームで実質無限に増やせる点はいただけないが)。おすすめ。
難点は何度も繰り返しやらされる謎ですらない面倒な総当たりの仕掛けがあること。
見えない床の上を遠隔操作のロボットに歩かせて正解の道を見つけていく場面は、ロボットが落ちたら最初からやり直しとなるので総当たり作業でしかないし、ボタン連打のミニゲームには魅力がなく、ジャンケン連続勝負も運でしかないので謎を解き進めるゲームに水を差す。考えることが面白いのにそれを否定するかのような作業や運は不要だった。
難点は何度も繰り返しやらされる謎ですらない面倒な総当たりの仕掛けがあること。
見えない床の上を遠隔操作のロボットに歩かせて正解の道を見つけていく場面は、ロボットが落ちたら最初からやり直しとなるので総当たり作業でしかないし、ボタン連打のミニゲームには魅力がなく、ジャンケン連続勝負も運でしかないので謎を解き進めるゲームに水を差す。考えることが面白いのにそれを否定するかのような作業や運は不要だった。
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