建築士となり要望に沿う家の図面を引こう。
建築士として顧客の家を設計するシナリオモードと、制限なしで自由に家を設計できるマイホームモードの2つがある間取りSLG。シナリオモードでは、事務所に相談に来たテニス選手や作家など10組の客から、家を建てるにあたっての条件や要望を面談で伺い、希望通りの家を設計/建築することになる。
マイホームモードは、土地面積や建蔽率などを自由に設定でき、家を建てる場所も墓場や月面などぶっ飛んだこともできる条件の無い設計/建築モードとなっている。
シナリオモード
まず面談で新築の要望を伺う。予算、外観、家族構成、間取り、収納の有無、防音暖房など、全ての要望を聞き取ってメモを取り(実際にメモは取らなくてもゲーム側が記録してくれる)、それらの要望の全てを取り入れた家の設計に取り掛かる。設計は2マスが1畳の扱いとなるマス目状に区切られた方眼紙で行い、要望通りに設計した家を客が購入してくれたらクリアとなるが、和洋の設備や建具の種類に予算や要望などからデザインを考え、そのすべてを落とし込んで設計をしていく過程はパズルのような難しさがある。
土地が狭いことで各部屋の大きさの調整に四苦八苦したり、具体的な要望を言わず「ソレガシのソウルにヒットするように建てろ」みたいなルー語をいうのもいたり、パズル的だけでなく感性も要求してきたりする幅の広い設計を楽しめる。
ざるなお客様
要望の全てを取り入れ満足してもらうためには部屋の広さや建具など考えることも多くなるが、滅茶苦茶な設計にしても最低限の条件さえ満たしていれば文句はあまり言われないので、全ての要望を限られた条件内で完璧に満たすというデザインやパズルの要素は自己満足の域になっている。例えば、絵を描ける趣味の部屋が欲しいという要望に対して1畳程度しかない部屋を用意する、バルコニーが欲しいという要望でバルコニーを付けてもテラス窓がないから使えない、居間のテレビの横に洗濯機を置いたり浴室に入るドアが無かったり……、こんなトンデモ設計にしても希望の条件さえ満たしていれば一応は契約は成立する。そのためまじめにやる手ごたえや達成感は物足りない。
逆にデタラメな家を建てて怒らせるほうが反応は面白かったりするが、マジメかデタラメどちらにしてもコメントはあっさりしているので時間のかかる設計の意欲には結びつきにくい。客によって違うことは土地の広さや細かな要望の差異ぐらいなものだから、物珍しさのある最初の数人を満足させてしまえば以降は同じことの繰り返しでしかなく飽きがちに。
アイディアは面白いけどゲーム的な要素が弱かった。
古いだけにUIも難がある
面談で家族構成や新築の要望などを伺う時の返答がランダムのようで、和洋や部屋の広さなど、目的の要望を聞き出すために何度も同じ話を聞かなければならなくなるし、全て聞いたと思っても実は聞けていなかったことがあって着工後に文句を言われることもある。聞くだけなのだから順番通り繰り返すだけでよかった。設計にしても、部屋と部屋、廊下と部屋の境目などには必ずドアが要るのでぶち抜きにできなかったり、部屋の大きさや廊下の長さや形なども限度があり、マイホームモードでも自由とは言いづらい形にしかできないのが残念なところ。
ひとマスずらしたいような場合でも消してから再度設計しなければならないこと、コマンドが煩雑で行き来が非常に多くなること、メモを読んだ位置にカーソルが記憶されないことなど、ゲームのくせに微調整や融通が利かないから直感的な操作を阻まれることも多い。
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