【PSP】VALHALLA KNIGHTS 2 BATTLE STANCE【やばい】

PlayStation Store RPG


ダンジョンで装備を集めて自身を強化していくDRPG。

クエストを選んでダンジョンで依頼をこなす量産型RPGだが全要素が中途半端
まずアイテム関連。宝箱から出るアイテムはほぼすべて未鑑定品で、序盤は鑑定アイテムを使って鑑定するしかないが、金を得る手段が物を売るかクエストクリアしかないので、序盤は金は貯まらないけど未鑑定アイテムは貯まっていくバランスの悪さに苦しめられる。一度鑑定したとしても同アイテムは未鑑定で拾うから余裕がでると今度は鑑定の手間が生じる。

装備のパラメータが倉庫からでは確認できないのでアイテム整理も手間取る。そのうえ同じ装備品でも「紫鉛」「黒鉛」などの付加効果の名称がついていると、攻撃力や防御力は一緒でも状態異常耐性の数値なんかに微妙な差が出て数が嵩み膨大な量となっていく。
少し遊ぶだけで嫌悪感を抱かせる利便性の悪さが際立つ

XXを△△匹倒せとお使いしかないクエスト

クエスト関連も利便性が悪い。ダンジョンは地図表示が狭くキャラの周囲が表示されるだけで全体像が把握しにくいし、広いのにイベントが発生する場所の指定がされないので、合流しろと言われても攻略でネタバレを見ないと無駄に歩かされることになり、足が遅いことあってストレスばかりが募る(移動速度を上げる魔法はあるけど効果がすぐ切れる)。
クエストをクリアしても、街に戻る際にワープを使用するとクリア判定にされない謎仕様があり、もう一度ダンジョンに入って自分の足で街へ戻らなければならない手間を要す
クエストNPCのグラフィックは使いまわしばかりなので、名前は違えど見た目は同じ人からの依頼が続き、他界した人をまた登場させるなど矛盾も平気でやらかすゲームデザインにはガッカリの連続である。

選べるクエストが「XXを△△匹倒せ」の反復とお使いしかない点もつまらなさを強調した
子供「冒険の話を聞かせてよ!」→主人公「ええで」→子供「今から遺跡で100体の敵を倒してきて、その話を聞かせてほしいんだ!」→主人公「いてまうどワレ」。
討伐クエスト以外も似たようなもの。イベント発生場所へ行く→知らない人が友人の変貌ぶりを嘆いている→友人が登場して言い争いの後にバトル→「まずは邪魔なお前からだ」と通行人でしかない主人公に襲い掛かってくる。
敵が指パッチンをしただけで大事なアイテムを盗まれる超展開あり、賊として捕らえられてから脱獄したのに平然と生活できる整合性の破綻あり、街の人口は10人程度しかいないのに最後まで会話内容が変わらない掘り下げの放棄など、とても出来が悪い。
脚本は無茶苦茶で手間クエストによるプレイ時間稼ぎなど、駄目なゲームの悪いとこ取り。

装備変更や育成がダンジョン探索物で一番楽しいはずなのに…

お寒いイベントのためにウロウロ歩かされしまう苦行クエストまみれでも、装備集めや育成が楽しめればいいやと思っていたのに、これもこれでひどいものだった。
装備変更やレベルアップによる能力の上り幅が緩やかすぎて、成長を感じられないから探索する意欲の維持ができない。装備品能力の差別化もほとんどなく、新しい装備を拾っても数値は変化なしとか当たり前だから嬉しくも楽しくもない。序盤で手に入れた装備が最後まで現役でいられるとか信じたくなかった。
不出来なUIと相まって、アイテム整理を煩雑にするだけの迷惑な要素にまで成り下がっている。

これがマイナーチェンジ作

オリジナルはどんなものだったのだろうか。戦闘は移動と攻撃しかないからレベル上げて物理で殴れの名前だけアクションだし、育成は前衛後衛関係なく最大HPを確保するため体力生命力の極振りにするしかない強制没個性。
それでもレベル上げや装備集めで育成感だけでも体感できるものになっていれば、アイテム収集の図鑑埋めや稼ぎの地味な作業も黙々とできそうなものを、そこまでも潰してしまっているからクリア後のレベルカンスト作業をゲーム化しているような出涸らしゲーになっている
暗転のみ手抜きで見栄えが悪いイベント演出、テキストの絶対量が雀の涙で意味が分からないシナリオ、UIの無駄手間、バリエーションの無いコピペクエストなど、もはや芸術の域に達しているクソゲー。

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