主人公がゴキブリのポイントクリックADV。
3Dで描かれた背景を壁伝いにカサカサ這って移動するゴキブリ演出が愉快なポイントクリックADV。とはいえ、足がついている地面を下にするように背景がその都度動いて目が疲れるから誉めるのも微妙な特徴。移動できるだけでパズルのような要素も含まれないから余計に疲れを感じさせる。
テキストが表示されないアイコンヒント
手に入れたアイテムにカーソルを合わせると、用途のヒントとなるラフ画のようなイラストが表示される。テキスト表示や音声のないゲームなのでこれをヒントとして攻略していく。そのエリアの攻略を終えると同じようにラフ画イラストでイベントデモが時々挿入されるが、音声もテキスト表示も一切されないから大まかにしか理解できず、歩いてアイテムを入手して適当な所で使うのみの平坦ぶりなゲーム性なので引き込む魅力に欠ける。
探索中のヒントもラフ画で表現されるだけなので、見た目ですぐに用途を判断できるものもあれば、何なのかすら正解箇所に使うまで理解できないものと幅広いため、それで用途が閃かなかったら他に頼れるものはないので手探りの総当たり作業へと移行する。
その総当たりも手持ちアイテムや選択個所の増加により試行回数が増えると正解したところで楽しさには変換されない。ラフ画だけで判断しろっていうのは考える余地が曖昧で少し無理がある。
そのアイテムが何なのかすらわからなければ考えようという気が起こらないから、何でどんな状態なのか、その程度はテキストを表示してほしい。分からない上に斜め上を行く答えを出されて徒労感に苛まれたので、そのうち私は考えるのをやめた(攻略動画に頼った)。
どこでも自由に歩き回れる自由度があるとはいえ、簡素なイラストだけでは頭を使う要素や想像を掻き立てる表現に欠けて単なる総当たりになる。それなら簡単でもテキストは必要。
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