【RPG】シャイニング・ブレイド【絵だけゲー】

PlayStation Store RPG


絵だけRPG。

『ハーツ』は好きなゲームの『どきどきポヤッチオ』に関連しているという理由で遊んだけど見事に裏切られた。『ブレイド』も同じく好きなゲームである『戦場のヴァルキュリア』に関連しているということでDLしてみたが、果たして結果は……。

裏切られました

あっちの世界とかこっちの世界とか、基本設定すらろくに解説してくれないから導入で突き放され、前作に登場してたキャラクターが出てきても、前作も前作で意味が分からなかったから余計に分からなくなった。
前作の主人公や仲間が重要人物の1人として登場するが、前作主人公リックは存在感や個性のない空気的優男だったのに、性格がシナリオに適した形に操作されていたり、仲間に至っては開始時点で既に故人になっているなどシナリオに翻弄されすぎていて哀愁を漂わせている
そもそもリックとヒロインは幼馴染じゃなくて単なる漂流者だったはずだけど。選ばなければ存在すらなかったし。もうめちゃくちゃ。

今作の主人公レイジは異世界から呼ばれた世界を救う勇者……らしいが、勇者とやらにどこまでの力や責務があるのか、呼ばれてから何があったのかなどの描写がないから温度差が生じてプレイヤーは置いてけぼり
それなのにリックは前作のヒロインが戦渦に巻き込まれて死亡した原因を勇者という理由だけで全てレイジにのみ押し付け、自身は悲劇に浸りレイジを恨み辛みの捌け口として当たり散らす関わりたくないキャラに変貌
レイジの責任とやらをプレイヤーが知るすべはないから共感はできないし好感を持てるはずもない。本当に落ち度があったのならまだしも、全て解決するとレイジに対する自分の行いを恥じる発言があり、最初から自分の言っていることに正当性は無く単なる八つ当たりだったと認めてしまう
しかし、主人公の定型文「俺たち仲間だろ気にすんなよ」という言葉で不問とし唯一無二の戦友になる。それでいいのかレイジくん。性格の改変からしてやり口が強引だけど、展開の押しつけがましさも相当なものだった。

シナリオがプレイヤーを仲間外れのぼっちにする

プレイヤーが理解していることを前提として解説のない固有名詞やキャラクターが次々と出たり、プレイヤーとは初対面なのにキャラ同士が旧知の仲の反応を見せたり、匂わせるだけ匂わせておいて何者なのかハッキリさせないなど、「過去作で色々あったんだね」と適当に相槌を打つしかなく距離を意識させられて疎外感は大きくなるばかり。
いつか説明があるのかな→ありませんで進むから進行具合に比例して温度差も広がっていく。入り込める余地がなく、プレイヤーの侵入を阻む壁だけが見えた。

レイジがこっちの世界とやらに呼ばれたところから物語を始めていれば、世界を救う勇者としての主人公像の描写やローゼリンデへの思い入れ、世界や仲間を救う行動原理も明確になり、それからの帝国の侵攻でありリック絡みの話も納得できるものになっていたと思う。色々と説得力を生む部分を端折りすぎ。それで信頼とか絆を前面に押し出たラスボス戦を演出するのだから見ていられなかった。

カカシを相手にしているような戦闘

ほとんど『戦場のヴァルキュリア』と同じ戦闘システム。
移動時に任意に1人だけコスト要らずで同行させられるので、どこに誰を持っていくと効率がいいかを考えるパズルみたいな見方もできるけど、時間に追われることもなければ素早くクリアすることにも意味はないし、戦場が狭くてユニット性能差も攻撃回数の違いくらいなので戦略の幅がなく、能力差だけはあるから強いキャラを突き出して撃破のワンパターンにしかならない。
敵はほとんど移動しないので人間とカカシのガチンコバトルになる。作戦を考えるまでもなく行動の広げようもないから、プチプチをひとつずつ潰していく楽しみを得られない作業のよう。絵と一部のキャラだけゲー。前作と同じ。

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