基本を網羅したシンプルなメトロイドヴァニア。
3連撃まで可能な通常攻撃、溜め撃ちも可能な遠距離の弓、2段ジャンプ、回避を基本アクションとし、道中で手に入れる装備や変身能力による探索範囲の拡大などを網羅したメトロイドヴァニアの典型。小ぢんまりとまとまっている
経験値や熟練度などの七面倒な概念はなく、強化はアイテムの入手に限られる(最大HPアップ程度)。そのアイテムの入手はメトロイドヴァニアらしく変身によって探索可能箇所が増えていくそれだけど、変身は猫になって天井が低いところに入り込める程度で広がり自体は大したことない。ぱっと見は可愛らしい雰囲気を持つけど物語やキャラの掘り下げもほぼゼロで、クリア後のおまけダンジョンやアクションが増えることもなし、最初から最後までプレイ感がさほど変わらないような、とっても簡素なアクションと探索に極振りしたゲーム。
戦闘はボスの予備動作と攻撃の直前に軽く光ることを利用してパターンを見極め、高性能回避を駆使しながら合間合間に連撃を加えるなり弓で削るなり判断が容易で軽快に動けるので自分の腕の上達を実感しやすくて楽しい。
アイテムの購入は一度買ってしまえばどれだけ使ってもセーブポイントの鐘を叩けば自動セーブと同時にHPごと補充されるなど、回復やセーブの手間を軽減する工夫で水を差されず探索と戦闘を楽しめたので気づけばクリアしてたほどに熱中できた(5時間程度)。奥深さがないだけで探索型ゲームとしてよくできている。
MAPに情報が少ないのが唯一の難点
セーブポイントの印しかつけられていないMAPの使いにくさが惜しい。鍵を手に入れてもどこに対応しているのかわからず迷えば総当たりを強いられてしまうので、商人NPCの位置表示や鍵の掛かった扉の色分けなどの情報は欲しかった。トゲや落とし穴による即死が多かったり、意図的に視界を悪くしたり狭めてそれらにはめる意地悪による難易度調整など、細かいイライラもあるあたり手放しの絶賛はできないけど、そこまで細かいことを求めたくなるほどの奥深い探索でも難易度でもないし、徹底的にやり込むのではなくシンプルなメトロイドヴァニアと割り切ればおすすめできる。
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