剣と銃と回避のアクションADV。
MAP中央の街の上下左右にダンジョンが隣接しているプレイヤーに優しい世界を探索するアクションADV。主人公の初期アクションは剣の3連撃とダッシュのみだが、探索で収集するアイテムを対価に街で溜め技や連続ダッシュなどをアンロックできるので、探索に成長を紐づけて収集に意欲を持たせるようにしてあるのだが……。戦闘の特徴は、ボスを含めた敵の予備動作がわかりやすく設定されているので、銃で遠距離攻撃をする敵を先に始末する、囲まれないよう回避で適度に距離を取る、銃弾の補充が剣での攻撃に限られているので出るときは出て引くときは引くなどの、戦況を見極めた剣と銃の使い分けをする立ち回りの重要性が高くなっていて駆け引きが楽しいことにある。
敵の物量戦や弾幕がひどかったり難易度があるため、臨機応変な判断で突破口を開く手ごたえに夢中になれるし、できなければ何が悪くて次はどうするべきかを受け身にならず前向きに考えさせてくれる。
4つある各ダンジョンには固有のモブがいるから戦法も変わるし、ダンジョンの数以上のボスもいてメリハリもある。覚えて終わりにならないアクションがおもしろい。
アクション超偏重で探索はおまけ
見下ろし2Dゲームの特徴としてよく見られる「何の変哲もない壁だけど実は通れる」「何もない崖だけど実は見えない床がある」などの探索の好奇心に冷や水を浴びせる意地悪が結構ある。ヒントもほとんどないから儀式的にとりあえず壁に向かってみるという昔ながらのローラー作戦をしないとまず見つからないし、樹木や葉を茂らせて死角をつくる嫌らしいものも散見するからなおさら気になってくる。収集を含めて意欲的に探索をしたくなるように仕向ける工夫が見られない。
シナリオ進行は音声やテキストがない雰囲気推しの側面を持ち合わせているが、イラストでボスを教えてくれたり3コマ漫画で世界に何が起きたかを描いたり考えさせようとする試みはあるも、好意的に解釈しても何もわからない設定と物語に魅力は感じられなかった。完全アクション偏重なので歯応えのあるアクションを求めている人に。
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