【壺おじ】Getting Over It【慣れる前に投げる】

やまのぼり。

足場に引っ掛けるデカいピッケルを起点にしたテクニカルな反動を利用して山登りをするACT。
壺に入っている主人公はピッケルを打ち込む以外では移動も踏ん張ることもできないためピッケル操作が最重要になるわけだが、やればやるほど意図した方向と逆に吹っ飛ぶとしか思えない計算が難しい挙動をするため練習という概念が覆されてやる気を失う。

マウスをどう動かせばどのようにおっさんが動くのか挙動が掴みにくいから、難所を登れたとしても運でしかなく練習を積み上げた上達としての実感を得にくい。だから後が続かない。
進みたい方向に見えない壁でもあるのではと疑ってしまうほど前には進まないが、反対側にはスーパーボールのようにバイ～ンと簡単に吹っ飛んでスタート地点に導かれてしまう。挙動は納得できずステージ構成も失敗を誘発するようにできているから純粋にイラつく。

不可解な挙動の法則を覚えればスイスイ行けるのかもしれないが、責任を自分に向ける気にもなれないから慣れる前に投げる。
試行錯誤で何かが掴めそうになると「…おや!?　壺のようすが……!」という成長の兆しが見えることもあったが、次の瞬間には不可解に吹っ飛んでスタート地点に瞬間移動する下山家に進化していた。

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