ルンボでホームアローン。
主人公のお掃除ロボ「ルンボ」が、家に侵入してきた泥棒たちを様々な家具を遠隔操作して文字通り退治するアクションゲーム。
お掃除ロボらしく吸い込んだテーブルやイスを飛ばしてぶつけたり、家財道具の類いは全てルンボが勝手に操作できるスマートホームになっているので、ドアの開閉で挟む痛いやつを食らわせたり、なぜか吹っ飛ばせる窓枠をぶち当てたり、スプリンクラー垂れ流す水で滑らせてごっつんこ、ショートさせた家電をぶつけてビリビリ、燃え盛る暖炉の炎でまっくろくろすけなど、家を守る大義名分をいいことにやりたい放題に破壊と蹂躙を繰り返すホームアローンを楽しめる。
侵入者に何度かダメージを与えて倒した後は、足跡や退治の時に飛び散った赤い汁を拭う本業のクリーンアップを行う。トラップの命中率や足跡などの汚れを時間内にどの程度落とせたかで評価が決まったり、B級映画ならこのままルンボが脱走してパニックになるだろうお馬鹿なノリが雰囲気を後押ししている。
自身のアラーム音で侵入者を誘いこんだりベッドやテーブルの下に隠れながら隠密撃退計画を企てる防犯機能も備えたスーパールンボとなり大切な家を守りきろう。
単調と引っ掛かりが難点
侵入者をトラップで撃退する類似ゲームといえば『影牢』だろうが、比較するとトラップの位置は固定で増えることもなく単発で当てるしかない自由度のなさが際立つ。コンボらしい形になるのはトラップを当てて都合よく別のトラップの範囲内に吹っ飛んだら連発できるくらいだからゲームとしての満足感が物足りない。操作性ではアクションとして致命的な障害物の引っ掛かりが気になる。左右の旋回をしながら前進するラジコン操作だから余計に。
ミニゲームとしてならあり
お掃除ロボを主人公にした防衛と清掃ネタでバカゲーとしての雰囲気は良いし、トラップの起動を超スローする遊びやすさで憂さ晴らしも難なくできる愉快痛快なアクションゲーム。とはいってもステージが数6+おまけの3しかないことや、最初と最後で違うものは侵入者の数だけという出オチだから期待は禁物。ミニゲームなのだからと単調や引っ掛かりを大目に見れば楽しいです。
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