【ゲームアーカイブス】メディーバル　甦ったガロメアの勇者【主人公は白骨死体】

多様な武器と攻撃方法、謎解きや演出などが豊富

全部で20ほどあるステージ選択制のアクションアドベンチャーで、敵を倒したり謎を解いたり自由にフィールドを動き回りながら、施錠されたゴールの扉の鍵に使用する石板を探し出し、最後に待ち構えるボスを倒していく。

石板探しには謎解きが組み込まれていることが多々あり、ヒントを頼りに時計の針を合わせる、金属を溶かして型に流して壊れた像の代わりを作る、物を押して仕掛けまで移動させるなど様々で、各所に散らばるヒントが書かれた助言の書には隠しステージの行き方なんかも書いてあったり探索としても幅があり楽しませてくれる。

武器の種類は剣、短剣、棍棒、ハンマー、弓、槍、稲妻、炎、斧などこちらも多彩で、剣には大回転切り、ハンマーなら敵を弾き飛ばす衝撃波を発する溜め撃ちなどの技もあり、敵の撃ってきた弾を弾き返して当てたり、通常の攻撃ではダメージが入らない敵をハンマーの溜め撃ち衝撃波で吹き飛ばして海に落とすなど使わせ方も動かして楽しいと思わせてくれる。

ゾンビはハンマーで叩くとグチョっと潰れて「ド根性ゾンビ」になったり、こん棒に火をつけて引火させ燃やすこともできたり、細かいながら演出面でも操作に対して何かが起こるのではと期待を煽ってくれるからプレイを後押しする。
弓などの遠距離攻撃は自動ロックオン機能が働くが、ボタン操作でターゲットは変更できるので使いやすく、敵に攻撃が入らない無敵状態だと自動ロックオンが解除される親切な作りにも好感が持てる。

ゲームシステムの特徴のひとつに「聖杯」というものがあり、ステージ内の敵を倒すと魂が聖杯に少しずつ溜まっていき、100%まで満杯にすると聖杯が実体化する。実体化した聖杯を手に入れた状態でステージをクリアすると「英雄の館」という所に行くことができ、フォーテスク以外のガロメア王国伝説の勇者達が眠るその館では、ゲーム進行の手助けとなる武器やアイテムを託されフォーテスクを強化していける。
クエストや熟練度ではなく探索中の雑魚敵撃破も無駄なく利用してくれるため徒労感なく強化にも勤しめるという遊ばせ方の工夫が良い。一度クリアしたステージは何度でも挑戦できるので取り逃しても後で回収可能。

単なるイロモノではない良ゲー

親しみやすいコメディタッチの世界観に多様な武器や聖杯など、各要素が無駄を生むことなく幅を広げ溶け込んでいるから動かして楽しいACTになっている。

敵を倒すと聖杯が手に入るちょっとしたやり込みも徒労感を感じさせず遊ばせてくれるし、主人公フォーテスクは骨なので「ほげほげ」しか言えなかったり、自分の腕を引っこ抜いてブーメランのような武器する設定もコメディな雰囲気を深めている。
昔の3DACT特有のぐるぐる動くカメラワークが問題なければおすすめ。

・ステージ数は20ほど
・フルボイス
・会話は×ボタンでスキップ可能
・周回要素なし

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