探偵捜査ADV。
- 御神楽探偵事務所所員の少女3人を操り、事件の真相を明らかにしていく推理ADV
- タイトルや見た目で勘違いされ気味だが、俗にいうギャルゲーではない
- 事件は基本的に一話完結で、事件編、捜査編、解決編で構成されている
事件編(プロローグ)
- 事件が起こり探偵事務所に依頼が来るまでの話
- プレイヤーのやることは特にない
捜査編では推理トリガーを使った捜査を行う
捜査編では、関係者への聞き込みをしたり、カーソルを気になる部分に合わせ、事件現場や死体、証拠品などを調べることになる。関係者や容疑者の証言、現場の不審な点や目撃者の証言などに、不審または矛盾したセリフがあればR1ボタンを押して「推理トリガー」というコマンドを使う。推理トリガーを使った時のセリフが推理に必要となる正解のセリフであればポイントが手に入り、20ポイントを貯めると事件が新たな展開を見せてポイントとトリガー使用回数がリセットされ、また推理トリガーを使った捜査をして20ポイントを貯めていく。この流れを何度か繰り返していくうちに事件の全貌や犯人が見えてくるという特徴を持っている。
20ポイントを貯めるまでに使用回数が無くなるとゲームオーバーとなり、セーブポイントからやり直しとなる(20ポイントを貯めるとセーブできる)。
「これは矛盾しているな……」と閃いてトリガーが当たった時は気持ち良く、あちこち歩き回って聞き込みをしたり実況見分まがいの事をしたり、自分の足で集めた証拠品や犯行時刻などの情報と照らし合わせて辻褄の合わない所を指摘するシステムは本当に探偵してるような気分にさせてくれる。この小気味よさは格別ではあるが、どんな捜査方法でも解決までの過程や結末は同じという点が何とも味気ない。
工藤新一のように完璧に推理しても毛利小五郎のようにモタモタやってても途中の展開は何も変わらない。早く解決すれば生き残る人が出てくるとか、プレイヤーの行動が影響して多少なりでも分岐してくれれば文句なしに探偵が出来たはずだし、読んで進めるのではなく指摘して干渉するシステムなのだからやはり変化が欲しかったところ。
不必要なQTE
捜査編では、犯人を追い詰めたり逆に襲われたりした時にアクションムービーが挿入される事がある。このアクションムービーは俗に言うQTEで、アニメ中に「→」「□」などのボタンのアイコンが一瞬だけ表示され、その間にボタンを押せば危機を回避してアニメが進むが、間違えたり遅かったりすると犯人を逃がしてゲームオーバーとなる。ゲームオーバーとなってもペナルティ無しでやり直せるとはいえ、そんなことをしたら事件を茶番にするだけ。アニメを入れるなら単にイベントシーンに入れてくれた方がよっぽど舞台の掘り下げになる。
解決編は事件編と同様に見るだけ
所員が集めたネタを元に、御神楽探偵事務所の探偵・御神楽時人が推理をするが、選択肢を選ぶといった事も無いので推理を聞くだけで終わってしまう。プレイヤーのやることは何も無く本当にただ聞くだけで終わる。頑張って捜査をしていたところで解決の推理は全て持っていかれるのだから消化不良気味にってしまうが、続編では推理の際に選択肢を選ぶ要素が追加されている。まとめ
タイトルや見た目だけで偏見を持たれて嫌われてしまう不遇ゲーだが、推理トリガーのユニークなゲームシステムは選択肢を選ぶだけのADVでは味わえない楽しさを持つ。立ち絵がアニメーションでよく動くところも雰囲気を出すのに貢献しているし、見た目に反して登場人物に変なゲーム的キャラが少ないのも好感が持てる。推理物のゲームに興味がある人はやって損はしない出来。テキストスキップはあるがトリガーポイントで自動的に止まるのであまり意味が無くテンポが悪いのが主な難点。
- ディスク4枚組みだが、本編は2枚だけで、残りの2枚は設定画やミニゲームのオマケ
- 事件編と解決編とイベント時に挿入されるアニメに声あり
続・御神楽少女探偵団
御神楽少女探偵団の続編。キャラや設定はそのままの続編なので、やるとしたら前作からのほうがいい。前作が楽しめたのならおすすめできる。
-
前作との相違点
解決編で御神楽時人が事件の真相を解き明かす時に、推理の途中に出てくる選択肢を選んで推理に参加できる要素が追加された
・話は5話+おまけの1話
・テキストスキップあり(もちろん推理トリガーポイントで自動的に止まる)
0 件のコメント:
コメントを投稿