SFサクラ大戦。
近代科学とは異なる錬金術という不思議な技術が発達した異世界アガルティアに強制召喚された主人公が、否応なしに聖霊機と呼ばれる二足歩行戦闘機に乗らされ、世界を破滅に導かんとする「ゼ・オード」との戦いに巻き込まれていくロボSRPG。仲間に会ってイベントを掘り下げていくプライベートパートが特徴。会話パートとプライベートーパートで仲間との親睦を深める
- プライベートパート
- リーボーフェンと呼ばれる移動母艦の中を自由に歩き回り仲間と交流ができる
- 『サクラ大戦』の帝国劇場と同様のもの
ターン制の古典戦闘
各キャラクター移動と行動が一度ずつ可能なターン制の戦闘で、横や後ろからの攻撃だと威力や命中率が変わるSRPGの典型。戦闘で敗北してゲームオーバーになっても、その戦闘で得た経験値をそのまま引き継いでやり直しが出来るので、難しくてクリア出来なくなる「詰む」という状況を避ける良心的なシステムが唯一の特徴(やり直し前提の戦闘バランスという訳ではない)。- ストーリーは3話での選択肢で2つに分岐し、各ルートともに30を超える話数で構成されている
- 最終的に好感度が一番高いキャラクターとのエンディングを迎える(女性のみ)
異世界編の『サクラ大戦』
ゲームシステムは帝国劇場がリーボーフェンになっているだけで『サクラ大戦』とよく似ている。テキストの量が多くて異世界や人物描写の深さはこちらに分がある。充実したイベントやプライベートパートで人物名や地名などの固有名詞が多数出るから油断してると把握できなくなるほど。インターミッション時に人物や機体の詳細情報を確認できる一覧表が見れるようになっているので、分からない言葉が出たら面倒くさがらずに確認を怠らないようにしないと置いてけぼりになる可能性が高い。人物と世界の存在感や雰囲気づくりはバッチリ。ストーリーを演じるキャラクター達も、敵も味方も男も女も描写がしっかりしていて主張も一貫しているから個性があり、ボス級の登場イベントでは一枚絵が用意されているなどキャラクターの魅力は敵味方共に高い。キャラクター方面の魅力にはあふれるが、周回要素がなく戦闘演出を飛ばせないテンポの悪さがあるため、増援が大量に出て長引く戦闘が目立つと周回で別ルートをプレイしたりイベントやEDを見ようと思う気持ちは削がれる。周回を億劫にしてしまう戦闘面が足を引っ張る点もサクラ大戦と同じ。古いゲームのお約束と割り切るしかない。
30話以上もある濃いストーリー、男も女も個性のある魅力的なキャラクター、プライベートパートでのイベントの掘り下げもテキストが印象的。戦闘の問題点を我慢できれば間違いなく良作だけど、戦略性や育成を求める人には合わない。キャラクター超重視。
・名前変更不可
・テキストスキップあり
・アルバムモードあり
・声無し
・周回プレイ時に引き継ぐ要素なし
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