【ゲームアーカイブス】こみゅにてぃぽむ ～思い出を抱きしめて～【ドット】

コミカルなドットと軽快アクションが特徴。

移動は8方向のダッシュやジャンプ（空中でも自由に軌道修正できる）のお馴染みのもの。攻撃は杖で殴る通常攻撃と、ボタン長押しで杖を回転させるシールド、その状態でボタンを離すと強攻撃がある。飛び道具として主人公の魔法使いルルは「魔法の書」を装備してからボタン長押でゲージを貯めると魔法を放てる。魔法書の種類はファイア、フロスト、爆弾など計8個があり、MPの概念は無く貯めたゲージ分だけ使い放題となる。

ぽむを使った簡単な謎解きとコミュニティ

「ぽむ」は見てくれはウサギのような生物で、ダンジョンなどで見つけて話しかけることで仲間になり、仲間になった「ぽむ」は最大3匹まで旅のお供に連れて歩くことができる。「ぽむ」は全部で16匹存在して、それぞれが謎解きに使える特殊能力を持っている。
杭に向かって「ぽむ」を叩くと長い舌を伸ばして杭に絡めるのでその上を渡ったり、通せんぼする邪魔な杭に向けて「ぽむ」を投げつけて地面に埋め込ませたり、「ぽむ」を川に投げ込んでその上に乗って川を渡るといった見た目とは裏腹にバイオレンスな謎解き（特殊能力なので問題ない）。これらの能力を使わないと先に進めない箇所や取れないアイテムがあるのがこのゲームの主な謎解き要素となる。

また、集めた「ぽむ」は拠点の広場に放して家の建設や畑仕事などの指示を与えてコミュニティとして発展させることができる。家、井戸、畑、食糧庫、牧場、病院、教会、トレード屋、カジノ、図書館、城などを作らせることができ、畑で「ぽむ」に作物を作らせたり、旅の途中で捕まえた「メェメェ」の世話をさせたりといろいろな楽しみ方がある。とある施設を作れば隠しダンジョンにも行けたり行けなかったり……。

謎解きではなく快適爽快アクションがウリ

謎解きに期待してしまうと、「ぽむ」の能力を使うもの以外は部屋の敵を全部倒すとかスイッチを切り替えるとか、ARPGとしてはバリエーションの乏しさが浮き彫りだし、「ぽむ」の能力を使う謎も程度が低いから謎なのかどうか疑問が浮かぶ物足りなさ。
「ぽむ」の能力も全員がユニークではなく2~3体は同じ能力で面白味に欠けるし、コミュニティで家を建てたら「ぽむ」の能力上がるという要素も、戦闘時での「ぽむ」は全く役に立たないので謎解き要因でしかなく育て甲斐も感じられない。

しかし、そんなところよりも注目したいのが、ルルの操作性が直感的に思い通り動かせてストレスなく遊べるのが楽しいこと。
ダッシュの速度は早くてジャンプ中にも自由に方向転換ができ、常時ダッシュでピョンピョン飛び回って敵や穴を飛び越えられる軽快な操作性で、「行けるかな」「やってみよう」など思い描いた立ち回りを簡単に再現できるから動かすことが楽しい。 動かすこと戦うこと探すこと、すべてを楽しませてくれるゲームの魅力が詰まっている。難易度も程よく子供から大人まで楽しめるゲームアーカイブスのオススメの筆頭。