北海道を旅するADV。
旅雑誌の記者である主人公が、北海道でのバイク旅行を綴った旅行記をネットに公開し、「心光展」と呼ばれる出版業界のコンクールへの入賞を目指す。観光地を訪れて写真を撮り記事にするという目的はあるものの、それ以外には何をしてもいいという前提なので、バイクとテントひとつの気まま一人旅を楽しめる。
好きな所へ行って写真撮影
バイクでの移動はツーリングモードと呼び、分かれ道で背景画像の左、中央、右に小さく行き先の画像が表示されるので、そのどれかを選びその方向へ進んでいく。目的地に着いたら、昔の疑似3D迷路のように前後左右にエリア移動をする形で記事にできそうな場所まで歩いて観光する。その先々で主人公が観光案内をして感想も述べる。他の観光客との出会いや背景が実写ということもあり臨場感を持ち合わせた旅行が楽しめる。写真はどこでも何枚でも撮影可能だが、主人公には一日で使える体力が設定されていて、それが無くなると自動的に一日の行動が終わってしまうので、写真の撮り忘れや全てを回る前にダウンしないよう留意しておくのが一応のゲーム性になる。
- 撮影は画面をファインダー越しの映像と見立ててシャッターのコマンドを押すだけ
- 撮影した写真は全て記事に使うことができ、クリア後にアルバムモードで楽しめる
最低でも週1は記事を作成してアップロード
夜は適当なところでテントを張ってキャンプをして、その日に訪れた観光地の事を記事に起こしネットにアップロードする。記事作りは、立ち寄った観光地を選ぶと主人公が文章を起こしてくれるので、プレイヤーのやることはその記事に合わせて写真を2枚選ぶこと。アップロードした記事には読者からコメントやメールでの反応があり、自分の旅行記である『風雨来記』の人気順位も毎日変動するので、高い人気を維持できるように定番の観光地か穴場かなどの場所や写真選びを工夫する必要がある。
北海道の道東を旅するゲーム
北海道のメジャーな所からマイナーな所まで全て実写取り込みの背景を使用しているので旅の雰囲気が味わえるようになっており、その場所にまつわる話(由来や名産、豆知識など)の解説を主人公が詳しくしてくれるので尚入り込みやすい。
旅の途中で出会った現地の人や他の観光客といった人たちとの会話イベントもあるので、ゲーム期間の1ヶ月に旅の雰囲気にどっぷり浸れる。
基本は前述のように旅をするゲームではあるが、「ギャルゲー」に分類されるだけあって、旅の途中で知り合った女の子とメールのやり取りなどで待ち合わせをして一緒に観光をすることもできる。
彼女たちにはそれぞれ旅に出たきっかけなどのストーリーが用意されているので、何度か一緒に観光をして関係を深めていくとぽつりぽつりと事情を話してくれるようになる。しかし、このゲームではいくら仲良くなっても主人公は仕事で一時的に北海道に居るだけで、彼女たちにもさまざまな事情があるため結果的には別れることになる。この点が他の「ギャルゲー」に分類されるゲームとは違ったエンディングを演出している。
もちろん、ヒロインと絡まない一人旅エンディングもあるので、ヒロイン全員を無視したってかまわない。選択に余地を残しているのも特徴のひとつ。
難点
ツーリングモードでの方向感覚や距離感がつかみにくい点と、主人公が書く記事の内容は書いてみないことには分からないため、実際に書かせてみたら「思っていたのと違う……」とチグハグになる点。ツーリングモードは分かれ道に当たる度に地図を見て方向を確認しないと確実に道を間違えるが、一応一度通った道には画像選択をする箇所が地図上に点で表示されるようになるため、ある程度行き来すれば地図を見て画像選択が出る回数と方向を覚えて進められるようにはなる。
記事は一度書かせたらやり直せないという二重苦にもなっているので、失敗をしたくない場合は記事を書く前にセーブが必須になる(キャンプ時にはセーブ/ロードが可能)。
まとめ
一人旅をするもよし誰かと行動を共にするもよし自由な旅が体感できる旅ゲー。『みちのく秘湯』と比較すると、ボリュームが増して花札などの面倒も消えたので安心して旅気分に浸れる。・主人公の名前変更可
・ヒロインは4人
・パートボイス
・アルバムモード/サウンドモードあり(要クリア)
・テキストスキップあり
みちのく秘湯恋物語 kai
カメラマンとしての夢を繋ぐために東北へと旅に出た主人公の珍道中ADV。旅先で出会った女の子を被写体に写真を撮りたいと懇願すると、「花札で勝負よ!」と返されるので撮影権を賭けた「こいこい」か「花合わせ」のルールで花札勝負をする。
写真撮影は画面全体をファインダー越しに見る映像と見立てたもので、シャッターを押すだけの簡単な操作のみ。
背景は現実にある場所の写真を取り込んで使われており、主人公がその場所ごとにガイドブック顔負けな紹介をしてくれるのでちょっとした旅気分を味わえるのが特徴。
花札の時間のほうが長い花札ゲー
行ける場所は東北の一部限定で観光地の数も大して多くないので、旅ゲーというより花札ゲームのおまけに旅パートがくっついてるという程度に考えた方がしっくりくる薄い内容。旅パートはテレビのミニ番組でやっている5分程度の観光地紹介みたいなモノ。実写取り込みで雰囲気自体は良いので、ミニ番組の旅気分感覚でと割り切れば楽しめるかも。
・対戦中にヘルプ(役解説、ルール解説、用語解説)を読む事ができる
・主人公の名前変更不可
・テキストスキップなし
・パートボイス
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