【ゲームアーカイブス】エバーグリーンアベニュー【ルーレットで育成】

★★ PS1 SLG ゲームアーカイブス 育成


育成がルーレットの奇を衒っただけのゲーム。

精霊界の王が人間界へ視察に来る際の案内役になることを目指す育成SLG
案内役の人間を選定する為に7人の精霊が人間界に来ているが、精霊は人間界の事情についてほとんど分かっていないので、精霊たちに正しい人間界の常識を伝える教師役として協力をし、案内役にふさわしい人材であると認めてもらうことを目的とする。
主人公は男の場合はカタン、女の場合はアイラで、選ばなかったほうがライバルとなる。

毎週の予定を決めるパラ上げの典型だが…

月曜から金曜の間に人間界の常識をどの精霊に教えるかスケジュールを組み、土曜日曜は誰かと一緒に出かけるか補習をするというパラ上げの古典なのだが、肝心のパラ上げのシステムがルーレットという奇をてらったものになっている。

ルーレットは円状で目押しをするタイプ
各精霊それぞれ正解(COOL,GOOD,OK)の位置で目押しを決めるとポイントが貯まっていく。多少のずれでGOODやOKの評価でも成功扱いになり、速度も好感度などで変動してくれたりはするが、毎回やらされるから言うまでもなく面倒くさい
何週か進めるとカタンとアイラのどちらが優秀かの精霊間投票が行われ、自分に投票した精霊が貯めたポイントを貰える。最終的にこのポイントの合計で勝敗が決まるようになっている。
  • ルーレットに成功したら好感度が上がる
  • 好感度の上がった精霊のルーレットの速度は下がる
  • 最終的に一番ポイントが高い精霊のエンディングになる

兎にも角にもルーレットの目押しゲー

同列のゲームと違う特徴を持たせようとしたのだろうが、このゲームの特徴であるルーレットはゲームを面白くするネタとしては全く機能していない
攻略の為にはルーレットでCOOLを出すことが必要になるが、COOLの部分は全キャラ2目盛り分しか無く(GOODは4、OKは8)対戦相手も弱くはないため、COOLが出せないとクリアが難しくなるなどルーレットの目押しを難易度に落とし込んでしまっている
攻略を左右するのが目押しなのはパチスロであってギャルゲーではないし、そもそも会話パートでも教育をしている場面がほとんど描かれていないので、何をしているのかよく分からないから存在の意味合いすらあやふやになっている。数値を上げるだけだと類似のゲームとの差別化ができないから強引に採用したのだろう。

イベントにしても人間界のことを教えるという設定なのだから、人間と精霊の世界や思想の違いなど比較できるような描写をしておかないと、人間界で問題が起きても精霊が人間と同じ反応をされては特徴的には映らないし、萌えゲーを出すために表面上の設定を作っただけとしか受け取れない。実際そうなんだろうけど

ギャルゲーはキャラやイベントがセールスポイントになるべきゲームなのに、その辺りの描写がまるで足りていない設定先行の浅いゲームに終始している。それだけだと特徴が弱いからと育成に独自性を持たせようとしたルーレットも奇を衒っただけでテンポを崩す面倒な要素になっている有様。遊べなくはないが面白くもないB級未満。

・名前変更不可
・攻略対象は男3、女4、選ばなかった方の主人公
・メインシナリオはほぼフルボイス
・テキストスキップあり
・CG、ED鑑賞モードあり
tips

各精霊とのエンディング条件

1.ライバルより総合獲得ポイントが高い
2.総合獲得ポイントが45000以上ある
3.ライバルの総合獲得ポイントが40000以下
4.目当ての精霊の獲得ポイントが15000以上
5.目当ての精霊と、教育、お出かけ、補修、会話、を35回以上こなす

各精霊のルーレットの成功位置

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