料理を合成で行うレストラン経営RPG。
- 自身の店である「シュペック亭」の評判を国で一番にしてライバルの悪徳料理店をぎゃふんといわすRPG
- レシピをもとに素材の掛け合わせで調理するアトリエ系のひとつ
アトリエ系のそれ
街で材料を購入するかダンジョン内で材料を拾い集め、シュペック亭の厨房で材料の合成で調理して開店コマンドを選ぶと自動的に売り上げが計上されて1日が終わる。この流れを毎日繰り返して売り上げを伸ばし、シュペック亭の評判を上げていく過程で様々なイベントが発生して物語が展開される。戦闘はランダムエンカウントで、勝利で得られる物はアイテムとスキル経験値のみ。キャラクターはスキル経験値が一定数に達する毎に技を覚え、自身のレベルアップは作った料理に経験値が設定されているので食事で上げていく。毎月10,20,30日に料理コンテストが開催され、参加者全員が料理を一品だけ作り審査員に味を評価してもらい、1位が5ポイント、2位が4ポイント~5位が1ポイントとポイントが手に入る。ポイントが増えると店のランクが上がって客入りが良くなり売り上げも伸びていく。コンテストポイントで店のランクを上げたり特定の料理を作ることによってイベントが起こり、仲間が増えたり新しい街やダンジョンに行けるようになって行動範囲が広がっていく本編とリンクさせた展開は引き込ませてくれる。
知らない料理も作れるオリジナル調理
調理法にはオリジナル料理とレシピ料理の2つがあり、材料と調理器具を組み合わせて作るというアイテム調合ゲームの方式で行う。販売方法は作った料理と個数をメニューに登録するだけで、開店すると自動的に売り上げが計上されて財布に入る。- オリジナル料理
- 食材とツール(調理器具)を設定して料理コマンドを選択する
- 組み合わせが合っていれば料理が完成し、間違っていると失敗して使用した材料を失う
- 組み合わせさえ合っていればレシピを全く知らない料理も作れる
- レシピ料理
- レシピ一覧から選択して料理コマンドを選択する
- レシピは道具屋に売っていたり、人から聞いたり、本棚を調べて手に入れる
- オリジナル料理で作ったものもレシピに追加されていく
作り出すものが料理というアトリエ系
内容は素材を集めて合成するアトリエ系のそれ。ある程度進めると仕入れは街で買うだけで十分になるので煩わしい戦闘や探索が必要なくなり、経験値稼ぎも料理を食べればいいだけなので稼ぎの反復すらも要さないのは大きな魅力。時間制限イベントなども無いので落ち着いて自分のペースで遊べるように設計されているし、やり込もうと思えばゲームクリア後もそのまま続けてプレイできる(取り逃し要素もない)。余計なものに追われたり煩わされることなくモノづくりに没頭させてくれるのは好印象。肝心の調合のシステムには少し難がある(PSP版のはなし)。特に気になったのが調理画面に一度に表示されるレシピの数が4つしかない点で、一応方向キー右でページ送りができるものの、全部で436種の料理があるので目当ての物を出すことが面倒くさい。名前順、売値順、調理履歴などの並び替えが出来るようにはなっているが、結局表示は4つしかされず、履歴は12個までしか記録されないなど中途半端な機能にしかなっていない。キャラクター別のイベントが少ないので仲間の存在感が薄い点も残念だったが、元が携帯電話向けゲームということを考えればシナリオの薄さやヘボな演出等はあきらめるべきなのかもしれない。調合ゲームのそれだけを抜き取ったような廉価ゲーだけど、その出来自体はとても良いのでアトリエ系が好きならおすすめ。
・名前変更不可
・声なし
・テキストスキップなし
・セーブ/ロードはいつでも可能
・ダンジョンや街の数は全部で17ヶ所
・仲間キャラクターは全部で6人
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