戦場のヴァルキュリア2★★★★
他に類を見ないTPSのSRPGというジャンルなのが珍しく興味を引かれ、通常のSRPGのように見下ろし視点のマス目移動で攻略していくのではなく、戦場を360度自由に動き回りながら銃火器によるTPSの戦闘で敵地に攻め入るシステムは臨場感もあって一気にのめり込めた。
ただ、全体的に難易度が低く、プレイヤー側と敵側の攻撃力や防御力の能力差が激しいため、終わってみれば敵にやられた回数よりうっかり地雷を踏んでやられた回数のほうが圧倒的に多いという結果になってしまった。
難易度の調整が無限の増援に頼っていることも目立つ。ボスクラスの敵は程よい強さになっているので、ストーリーを進めるミッションでは緊張感も出てはいたが。もう少し敵のAIをはじめ難易度があればなお良かった。
素材集めの難
個人的にゲームのクソな要素のひとつと思っている、時間のかかる戦闘を何度も繰り返して素材を集め武器や防具を作るシステムがこのゲームにもあるが、素材を必要としない装備も用意されているので大して問題にはならない……と思いきや、キャラクターのクラスチェンジに素材が必要になるという斜め上を行く要素があった。
その素材はキャラクター別管理のため共有できず、戦闘に参加しないと手に入らない上に、獲得できる素材も完全にランダムと言う徹底したやり込ませ仕様。運がよければすぐに集まるが、逆に悪ければずっと手に入らない。
その他にも戦場とミッションのバリエーションの乏しさからくる水増し感や、仲間がキャラクター別イベントを見た途端に空気になってしまうといった投げやりも気になるところ。戦闘が面白いだけにその辺り次回作に大いに期待が膨らむ。
回避は『2』の時点でイライラすることも多かったが、ボスクラスの敵のみ回避率が高かった程度で雑魚は大したことなかったのに、『3』では全敵キャラの回避率が軒並み上がっている。それ以外にも攻撃力が異常に上がっており、迎撃されたり避けられたあとの反撃でアッサリ死亡してしまうようになった。横から撃っても当たり前のように避けられるため、狙撃兵で敵を倒してから偵察兵で拠点を制圧というつまらない流れにしてみた……が、それも避けられまくってイライラだけが募る結果となった。
戦場のヴァルキュリア3
『2』が面白かったので『3』に不満点の改善を期待してセールでDLしたが、ゲームバランスに極端な調整が加えられ戦場の使い回しも悪化していたなど期待していたものから大きく外れていた。-
特に残念だった点
- なぜか無敵になる上に戦闘が終わると勝手にさよならするファンタジーなラスボス
- 雑魚ですら馬鹿高い回避率などの安直な難易度上昇
その上で敵にスキ無しの兵種が出たのも不満しかない(ボス扱いならまだしも、これが雑魚扱いで増援としてもワラワラでる)。前作で難易度については簡単すぎると確かに思ったけど、回避率や攻撃力など、単純に数値を上げただけの安直な脳筋難易度すぎて笑えなかった。連続で遊ぶのでなく間隔をあけたり3→2の順でやれば違った感想になっていたかもしれないが、『2』と比較するとゲーム自体の変化が乏しく楽しさが前作を超えることはなかった。
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