QIX。
- フィールド背景のシルエット部分を線で囲むことで隠された絵が現れる陣取りゲーム
- 背景に登場するキャラクターにはそれぞれストーリーが用意され、各ステージのクリア条件を満たしたかどうかで枝分かれに分岐していくギャルゲーの要素も含まれている
懐かしの陣取り
『クイックス』や『ギャルズパニック』と同じな線で囲み陣地を広げていく陣取りゲーム。最初から用意されている枠と自機で囲んた陣地の枠にいる間は敵と接触しても問題ないが、ラインを引いている時に自機やラインに敵が接触すると自機は消滅する。
雑魚敵はラインで囲むことで撃退が可能であり、フィールド内に出現するアイテムも同様にラインで囲むと獲得できる。アイテムの種類は自機の速度を上げる、時間(敵の動き)を止める、雑魚敵を全滅させる効果の3つがある。
ステージのクリア必須条件はシルエット部分の80%を囲んで絵を表示させることだが、必須条件とは別にストーリーの分岐の条件も設定されている。
分岐の条件は、「敵をXX匹同時に囲め」「△△秒以内にクリアしろ」「アイテムを1つも取り逃さずクリアしろ」などがあり、枝分かれで分岐していくストーリーを全て見ようと思えば、あえて条件を満たさないということも必要となる。
3~4回の分岐を経て最終ステージをクリアするとルート別のエンディングに辿り着き、全てのルートを埋めるとオマケとして攻略したキャラを着せ替えて遊べるモードが解放される。
運ゲー要素の強い分岐条件は要らなかった
ラインを引いて囲むだけの簡単で遊びやすいルールなだけに、「10%ちょうどでXX回囲め」などの運の要素が強い分岐条件があるのは首を傾げるばかり。見ただけでシルエット部分の割合を測るのは運でしかなく、2%や3%なら数撃てば当たるが、10%となると数回のミスでハマってしまう。実力云々でなく運頼みになる条件が多数見受けられる点は再挑戦に水を差す。家庭用ゲームのくせにクレジット数を初期値の2以上に増やせないから、運ゲーの失敗でゲームオーバーになると白けてしまうし、続けて他のルートも攻略しようと思っても似たようなステージが延々と繰り返されるため早々に飽きてしまう。分岐は多くともストーリーはペラペラで絵もゲテモノがいたりするし、内容ゲーム性共に続けて遊ばせる中毒性には欠ける。
古臭いけど作り込みに目を見張る陣取り
背景に使われるイラストは古臭いし声は棒読みという低予算感が各所からにじみ出ているが、イベントごとに会話と陣取りの両方に専用のイラストを用意されているあたり作り込まれている様は見える。総勢12名のキャラがいても1キャラあたり4~5ステージでエンディングに到達するためミニゲームの域は出ないが、イベントが分岐するおかげで各キャラのステージ総数は20前後まで膨れ上がり、エンディングもその分だけ用意されているからボリュームはなかなかものに。他にもミニゲームでシューティングを入れているなど抜かりがない。
質は悪くとも全てのステージでイラストとイベントが違う作り込みのおかげで新鮮に遊べる陣取りゲー。
・主人公とパニィ以外はフルボイス
・会話パートのスキップ可
・イベント回想可
・難易度は3段階から選択可
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