【ゲームアーカイブス】デュープリズム【ACT】

★★ PS1 RPG アクションADV ゲームアーカイブス


「ルウ」と「ミント」の異なる能力を持つ主人公が選べるARPG。

ルウは大切な人を生き返らせるため、ミントは世界を征服するため、どんな願いも叶えられるとされるアイテム「遺産」を追う物語。
物語はどちらを選んでも大筋は同じような流れになり双方が登場して協力し合うため特徴はアクションの相違となる。2人の能力的な違いは、ルウは倒したモンスターから出るコインを使用してモンスターへ変身すること、ミントは魔法で遠距離攻撃ができること。

操作はジャンプと攻撃程度の簡単操作なのでハードルは低く、戦闘では経験値やレベルの概念が存在しないため稼ぎも特に必要ないカジュアル調整になっている。HPやMPの成長要素は攻撃をくらうことや消費しまくることで最大値が上がるという特徴を持つ。どんなに下手でもやられていれば勝手に強くなるから安心。

ゲーム展開は最初の町を拠点としたお使いイベントの繰り返し。町は小さく住人も数えるほどでフィールドも存在せず、街の出口から行きたい場所をコマンド選択で移動するだけのお使い感バリバリのシステム。街で「XXを取ってきてくれ」などのお使いイベントが発生すれば、目的のダンジョンへ行ってアイテムを手に入れるなりボスを倒して戻ってくる。基本的に最後までこの流れとなるので世界はかなり狭く進行は単調。

操作は簡単でもイライラ要素の多いアクション

一番気になるのがジャンプ操作の難で、足場の隅ではボタンが反応せず不発しやすい。
落とし穴の幅がぱっと見で余裕で越えられる長さでない限り、昔のゲーム特有のギリギリジャンプをしてしまうクセが付いているので、落とし穴ギリギリの所でジャンプをしようとするとボタン入力の直前に間違いなく落下する。こんな仕様はこのゲームくらいなものだから失敗の責任を自分に向けられず、次はこうしようと前向きに考えられなくなり再挑戦に繋がらない。

次いでカメラワーク。
主人公にカメラが寄りすぎていて、ジャンプをすると足場が画面外に出てしまい予測が難しくなったり、走って移動していたら突っ立っているたけの敵に出合い頭に体当たりをしてしまうなど、状況を把握しづらい場面が散見するのは動かすのが楽しいはずのアクションゲームでは致命的。

ロックオンも思い通りの操作を妨害する。
プレイヤーの意図とは関係なく勝手に敵をロックオンするから、攻撃したい対象に向かって攻撃ボタンを押しても勝手に振り向いて後ろの敵へ空振りをしたりする(おそらく一番近い敵にロックされる)。自動ロックオンのON/OFFや対象を変更することもできないので、これまた操作に違和感が生じる。

アクションゲームだけど会話パートはよかった

個人的にこのゲームの一番のウリはキャラと会話パート。
コミカルな作風でキャラの大半はギャグめいているが、ゲーム自体がそのような雰囲気なので浮いていることもなく溶け込んでいる。その魅力を上げる要因としては会話時の演出と動作が面白い点が挙げられる。
この頃のゲームの会話パートと言えば、大半が立ち絵にテキストを表示させるだけだったり、3Dモデルに簡単な動作をさせるだけだが、このゲームの会話パートはギャグ漫画のようなコマ割りの演出でカメラもキャラもよく動いている。この出来が良く見ていても楽しめる魅力ある会話パートになっている。

まとめ

操作やシステム面に粗が目立ち、お使い依頼の繰り返しばかりで単調。
育成も攻撃を受けるかMPを適当に使うだけでアクションが増えるわけでもなし、操作に上達や広がりが見えず先の期待に繋がらない。そもそもジャンプやカメラなどが足を引っ張るので動かしていて楽しさよりイライラが先行してしまう。
キャラや演出は◎だけど、アクションとしてはクソゲー寄り。

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