『GTO』みたいな物語のADV。
荒くれ物の主人公が教師となり、教師モノのテレビドラマのように1話ごとに問題児を熱い魂で更生させていくADV。ゲームの特徴である熱い魂の激論は、格闘ゲームのように問題児と戦い、体力をゼロにすると現れる4つの決め台詞を選択してフィニッシュを決めるという単純なもの。正解決め台詞だと相手の心に直撃して「俺が悪かったよ先生!!」の定番の流れとなり、次第に理解を示す学生が増えていく。クリアしたことにしてしまえる
激論と言っても格ゲーのように戦って終わりなので独創性はないし、その激論自体も敵の無敵時間や技の硬直時間が長く、待ちに徹する時間が何度も繰り返しやってくるため時間がかかる。そんな激論がモブキャラとのエンカウントとして頻繁に入ってきて、その際の激論のネタが「トイレに行きたいからそこをどけ」とか「便秘で苦しいんだ」とかのプレイ時間稼ぎになっている。次第に売りである激論が面倒になってしまい5話ぐらいから難易度を下げて流しプレイに。拳で言い聞かせるというストーリーではないのだから、こんな格闘ゲームのような戦闘ではなくテキストの内容に拘った要素にしてほしかったと思うばかり。以前PSで『キャプテン・ラヴ』という3択くらいの選択肢から台詞を選びながら論撃バトルをするというゲームがあったが、このような激論をしていると思える要素を入れておかないと、熱い魂の語り合いを具現化したと言ってもただの殴り合いでしかない。最終的には難易度を下げるどころか意図的に負けて勝ったことにするだけの要素にまでなってしまった。面白いのは進行にはイベントが起こる指定された場所へ行けばいいだけだが、そこに行くまでに街中を自由に歩き回り、買い物や釣りなどのミニゲームや、主人公のコスチューム変更をしたりと色んな寄り道要素があり、単調を思い起こさせない作りで良かったこと。激論の見せ方ひとつで印象は大きく変わっていたと思う。
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