NOëL ~La neige~
- 『NOëL』シリーズの2作目(画像は3作目)
- 会話中のテキスト表示が無く、時代を先取りしていたビジュアルフォン(今で言うところのスマホ)を使った会話が特徴のSLG
ビジュアルフォンで会話のキャッチボールをしてフラグを立てる
スマホを思い浮かべると分かりやすいゲーム。ホーム画面に「ビジュアルフォン」「ネットワークブラウザ」「コンフィグ」のアプリのアイコンがある画面を基本として、コンフィグ内にある時計で時間を進めてビジュアルフォンで女の子に電話をし、通話を終えたらまた時間を進めて電話をかけて交流するのがゲームの流れとなる。
ブラウザはネット上のホームページを見て話題を得るためのツールで、ここで得た話題を会話で使用することもできる。
電話をすること自体はいつでも可能だが、相手が電話に出てくれる時間帯は限られている上に、その時間のヒントとなる物がゲーム内に用意されていない。そのため、適当な時間に電話をしたところで留守電メッセージが流れ続けるだけでイベントが進められない。
ネタバレ無しで進めようと思えば、少しずつ時計の時間を進めてみては電話、進めてみては電話……この作業に時間を費やすことになってしまう。ざっくり会話可能な時間までも飛ばすと当然クリア不可という超絶難易度に震える。
会話のキャッチボールにも不親切な点が多い。
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会話はビデオ通話
- ビデオ通話を特徴としているためテキスト表示がされない自動進行の対話形式
- とはいえゲームでリアルな会話が成立するわけもなく、相手が一方的に喋るだけでプレイヤーのやることは話題の選択と返答のみである
- 話題は相手が喋っている内容がキーワードとしていくつかピックアップされていくので、そのキーワードを選択することで返答をするという体裁
- 話題の選択や返答がうまくいけば新たな話題を得られたり攻略へのフラグが立つ
攻略本所持が前提のゲーム設計
ビジュアルフォンでの会話を楽しむギャルゲーで、ゲーム画面をビジュアルフォンの画面と見なして進行する。自動進行の通話や動作のパターンは少ないもののフルアニメの演出などで通話感は出せている。このシステム自体は独創性に長けていて魅力的ではあるが(現代なら普通なんだけど)、ゲームとしての遊び易さという観点では配慮が足りないことが散見する。電話をすること自体はいつでも可能だが、相手が電話に出てくれる時間帯は限られている上に、その時間のヒントとなる物がゲーム内に用意されていない。そのため、適当な時間に電話をしたところで留守電メッセージが流れ続けるだけでイベントが進められない。
ネタバレ無しで進めようと思えば、少しずつ時計の時間を進めてみては電話、進めてみては電話……この作業に時間を費やすことになってしまう。ざっくり会話可能な時間までも飛ばすと当然クリア不可という超絶難易度に震える。
会話のキャッチボールにも不親切な点が多い。
集めた話題の多くはストックされ続けるが、それらを「いつ」「どこで」使用すればいいのかが分からず、適当に使用しても大抵は流されるし、モタモタと考えていたら話が進んで使用できるタイミングを逃し貯まり続けてしまう。その上、攻略目当てのキャラとだけ話していればいい訳ではなく、別のキャラから手に入れた話題を使用しなければならなかったりするので始末が悪い。
このキャッチボールは攻略へのフラグとなるため、選択するべき話題を間違えたりタイミングを逃すとやり直さなければならないが、自動進行会話というシステム上音声のスキップができないので、そういった理由でのやり直しも苦痛となる悪循環に陥る。当然やる気の維持もできなくなる。
電話に出る時間帯の問題は現実的ではあるかもしれないが、ゲームなのだから大体でもこの時間帯なら大丈夫という目安でも作って遊び易くするべきだし、携帯テレビ電話だけで当時としては特徴を持っていたわけで、フラグ関連に無理にゲーム性を持たせるのではなく、何度も他愛もない会話を繰り返していたら好意を抱くようになってた程度でもよかったと思う(会話の回数だけとか)。
このキャッチボールは攻略へのフラグとなるため、選択するべき話題を間違えたりタイミングを逃すとやり直さなければならないが、自動進行会話というシステム上音声のスキップができないので、そういった理由でのやり直しも苦痛となる悪循環に陥る。当然やる気の維持もできなくなる。
まとめ
まともに遊べないからといってネタバレを見ながらだと会話からかけ離れたフラグ回収作業になるし、通話の魅力も味気なく選択肢を選んで進めるスキップのできないADVと同一になってしまう。そうなると不親切な難易度とUIの出来の悪さだけが残ってしまう。電話に出る時間帯の問題は現実的ではあるかもしれないが、ゲームなのだから大体でもこの時間帯なら大丈夫という目安でも作って遊び易くするべきだし、携帯テレビ電話だけで当時としては特徴を持っていたわけで、フラグ関連に無理にゲーム性を持たせるのではなく、何度も他愛もない会話を繰り返していたら好意を抱くようになってた程度でもよかったと思う(会話の回数だけとか)。
フラグや時間帯の問題がビジュアルフォンでの通話の特徴を相殺し、それどころかマイナス面のほうが目立つ羽目に。この問題は1作目から3作目すべてで付きまとっているためどれもオススメができない。
・攻略対象キャラクターは3人
・フルボイス
・音声スキップなし
・攻略対象キャラクターは3人
・フルボイス
・音声スキップなし
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