【ゲームアーカイブス】SIMPLE Vol.86 THE 鬼ごっこ【鬼ごっこをゲーム化】

ACT PS1 ゲームアーカイブス


鬼ごっこをゲーム化。

「鬼ごっこ」「かけっこ」「福になったら」が遊べるアクションゲーム。使用キャラは全部で8人いて、足が速かったり旋回能力が高かったりと差別化がされている。機会こそ少ないがフルボイスでみんな喋るのもシンプルとしては頑張っている。

ルール

「鬼ごっこ」では、鬼から逃げている間だけ得点が増えていき、アイテムを取ることで更に加算され、時間切れになった時点で得点が一番高ければ勝ちとなる。だが、鬼が誰かを捕まえたら得点を奪う事が可能なので、最後の最後に高得点のキャラに触れればいいだけの穴だらけルール。「福になったら」も鬼ごっこと逆なだけで最後に福を捕まえればいいだけの緩いルール。「かけっこ」は一直線のコースをゴールまで連打するだけだが、途中にアイテムや障害物が出てもラジコン操作なので獲得したり避ける事は無理ゲーで、ラガーマンのように激突上等で駆け抜けるだけの漢ルールになる。

「かけっこ」はコースから少しでもはみ出したらゲームオーバーなので連打しかロクに出来ず、「鬼ごっこ」や「福に~」は時間ぎりぎりに触れればいいだけで、どれもこれもシンプルが過ぎてゲームとしての面白い要素は見当たらない。最終面は巨大なフクロウのような形をした「妖怪トロリ」に5回タッチしたら勝ちという超展開となり、ステージがなぜか宙に浮いており崖から落ちたらゲームオーバーの意味の分からないことになる。

難点

特に操作感が悪い。『バイオハザード』風のラジコン操作だが、前進するにはボタンの連打が必要になり、ブレーキができず旋回の加減も曖昧で思い通りの操作が出来ない。立ち止まっている時に旋回不可なので位置が固定のアイテムですら満足に獲得することができず、動いているキャラなどはすれ違いばかりでイライラ必至。対人対戦とてこんな操作では駆け引きも牽制も無理だろう。誰がどの程度の得点を獲得しているかが名前と数字で画面端に表示されるのだが、ただでさえ丸太ポリゴンで見辛いのに1P2P等の表示が無いので事前に覚えておかないと誰が誰なのか判別できないオチが付いている。

ステージの構成は広いか狭いかの違い程度で特別な仕掛けがある訳でもなく、カメラワークも悪い。キャラが近くに集まればカメラは寄り、離れれば引くという動きをすること自体は良いが、寄っても引いても少し離れたキャラは画面外にでてしまうし、手前の壁が透けないのでキャラが死角で見えなくなるし、妖怪トロリステージは落下頻発など色々問題あり。

まとめ

操作方法をマトモにしたらアクションや駆け引きの要素等を盛り込まないといけないから操作を難しくして難易度を上げることで誤魔化しました……というゲーム。シンプルシリーズらしい一本。

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