SFのFPS『ベルトロガー9』。
簡単な謎解きやアクションで次のエリアへ行くためのキーや武器などを探索するFPS。武器にはライフル、ランチャー、ミサイル、レーザーなどがあり、アクションは移動、水平移動、ショット、ジャンプ、シールドの現在でも馴染みのあるもの。探索で見つかる武器の中には威力だけでなく連射力が上がったり追尾レーザーになるバリエーションがあり探索欲を煽ってくれる。アイテムには他にもシールドの性能を上げる消費アイテムなどもある。
演出が雰囲気を作り出す
キーアイテムを手に入れるための探索は、仕掛けの切り替えで足場を動かして移動したり暗証番号を見つけて扉の開錠をする程度のもの。ほとんどしらみつぶしのお使いであってかなり地味だが、通信の声やサポートシステムの無機質な音声であったり、敵が接近すると鳴る警報や機体から出る重量感のある効果音や爆破音、レコードカードというアイテムを使用すると「かゆうま」のような内容が再生されるなど、演出での雰囲気作りがとても良く臨場感を生み、迷うこともないエリア構成でテンポ良くプレイ出来ることも相まって没頭させてくれる。エリアの数は全22で、大型ボス戦はその内4エリア分というボリュームは、アイテム収集の探索をあまり考えなければ3~4時間ほどで終わるが、シナリオはキチンとまとまっているし、合間に入る通信やボス戦のメリハリも良く最後までモチベーションを維持できる。
大抵の雑魚敵は数発当てるだけで撃墜でき、シールドを使えば攻撃は全て遮断可能で、回復や弾丸も大量に出るから難易度はかなり易しく、大して広くないエリアなのにセーブポイントが必ず配置してあったりとシステムも至れり尽くせり。
ただ、96年発売のゲームだけあって上下の視点変更がLR操作という前時代もろだしなので慣れないとかなり気になるし照準を合わせるのも非常に難しくなっている(オートエイムは一応ある)。
難易度は物足りなさとも表裏一体で、巨大な機体と対峙するボス戦は特に凝った戦術を要求してくるものではなく、円を描くように水平移動をしながらショットを繰り返すだけでいいような内容で拍子抜けする。シールドを使えばボスの攻撃ですらノーダメージになるため、移動兼ショット→避けられそうになかったらシールドの単純ルーティン戦闘で楽々撃墜できてしまう。後半のボスも耐久力が上がるだけで立ち回りを変えることなく倒せてしまうため、機敏に動く硬めの雑魚敵のほうが強いのではないかと思えてしまうほど。
雰囲気寄りのFPS
探索は仕掛けの少ないエリアをしらみつぶしに回るだけで、雑魚は適当に無限湧きするだけの配置でボスもはっきりって弱い。アクションとしてもシューティングとしても捻りが足りない平凡な印象を受けるが、操作性やロボゲーの演出は良いのでSF的な雰囲気を楽しむゲームとしてならおすすめ。・フルボイス
・イベントスキップ可能
・入手した武器を持ったまま2周目プレイ可能
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