本物のクソゲーを見た。
- 会話パートと戦闘パートの繰り返しで進むオーソドックスなSRPG。
- 好感度の高い仲間との個別EDが用意されている。
お話
王宮に突如として魔王軍が侵攻し、あっという間に平和な世界は闇へと落ちる。家臣の尽力で難を逃れることができた赤ん坊の王子フィットは、15歳になった際に自分の出生を知らされ、仇である魔王を倒し、魔王軍にさらわれたらしい双子の妹を救うことを決意する。魔王を倒すためには精霊の力を借りなければならないので、精霊と出会い契約をして力になってもらうため旅に出るというプロローグ。一見は昔の王道物語のようだが、物語や世界設定、精霊などの掘り下げをするべき旅の道中の出来事を全て端折ってあるので全く引き込まれない。
章の頭で早速敵に襲われそうになっている精霊が現れて、戦闘で勝てば即契約になり完結する。次章でもいきなり別の精霊と敵が現れて戦闘後に契約という超テンポで進むので、世界設定の作り込みを感じさせる描写や見どころが無く、物語としての体裁をなしていない超ダイジェストであっけらかん。
ただの口約束で全精霊と契約した後も、当然のように道中は端折って過去に魔王軍に襲われた城へひとっ飛び。すると都合よく敵が現れて、連れ去られた妹の情報を提供してくれるご都合主義展開になったり、敵に襲われている妖精らしいモノを助けると旅に同行するようになるが、その後は出番なしのもう何が何だかの超シナリオ。
その後も端折りまくって妹を救出して魔王を倒し、「光がある限り闇は消えんぞ!!」という定番の捨て台詞を聞いた後で好感度の高い精霊とのEDとなる。端折りすぎだから物語を克明に書いてもこの程度の内容しかない。ストーリー展開は唖然の一言。ではギャルゲー要素と戦闘はどうかというと……。
基本システムは無難でも地味な難が多い。
味方が障害物扱いなので通り抜けることが出来ず壁となる仕様はイライラさせるし、初期配置(強制)によっては1ターン目は味方に囲まれて何もできない事態にもなる。
敵の行動範囲や攻撃範囲を確認することが出来ない点もSRPGとしてはあり得ない仕様だし、移動可能な範囲が高低差などの影響を考慮しておらずマップとズレていたりガタガタで分かり辛い。
レベルが上がってもランダムでパラメータが上がるのみで装備変更はアクセサリだけという自由度のなさ。WT制のくせに行動順などのリストも無ければ行動のキャンセルもできないなどユーザーフレンドリーとも程遠い。
戦闘バランスは何も考えずにただ単に突っ込んでいたらやられるという程度で、ボスを含め全ての敵がこちらに突撃してくるだけの思考パターンも面白いとは言えない(玉座の魔王も突っ込んでくる)。
グラフィックも精霊なのにセーラー服っぽいものを着用していたりと無茶苦茶で、一部の人を狙い撃ちしたデザインなんだろうが肝心の立ち絵が1種類しかなく表情差分すらないので全く活かされていない。
完全な一本道でキャラ別のイベントなんかも無ければ一枚絵も無く、EDですら汎用立ち絵のみだから当然アルバムモードも無い。唯一存在するソレっぽい絵は脈略も無く唐突に温泉に行ったときだけ……。こんなギャルゲーが存在していいのですか。
さっぱり洗練されていない戦闘システムが満載
- 戦闘システム
- マス目(スクエア)移動形式のウェイトターン制
- ユニットは行動順が回ると移動や攻撃の3回分の行動が可能
味方が障害物扱いなので通り抜けることが出来ず壁となる仕様はイライラさせるし、初期配置(強制)によっては1ターン目は味方に囲まれて何もできない事態にもなる。
敵の行動範囲や攻撃範囲を確認することが出来ない点もSRPGとしてはあり得ない仕様だし、移動可能な範囲が高低差などの影響を考慮しておらずマップとズレていたりガタガタで分かり辛い。
レベルが上がってもランダムでパラメータが上がるのみで装備変更はアクセサリだけという自由度のなさ。WT制のくせに行動順などのリストも無ければ行動のキャンセルもできないなどユーザーフレンドリーとも程遠い。
戦闘バランスは何も考えずにただ単に突っ込んでいたらやられるという程度で、ボスを含め全ての敵がこちらに突撃してくるだけの思考パターンも面白いとは言えない(玉座の魔王も突っ込んでくる)。
ギャルゲー要素も戦闘でかばうかHPを0にして2択を選ぶだけ
ギャルゲーとしての要素は、『サクラ大戦』のように戦闘で「かばう」コマンドを使って特定の精霊を攻撃からかばうか、精霊をHP0にして撤退させると戦闘終了後に会話が発生し、選択肢で増減する好感度によってEDの相手が決まるというそれだけ。しかもその会話内容は全キャラ言い回しが違うだけで共通な上、最後まで変化無しの言葉にできないつまらなさ。グラフィックも精霊なのにセーラー服っぽいものを着用していたりと無茶苦茶で、一部の人を狙い撃ちしたデザインなんだろうが肝心の立ち絵が1種類しかなく表情差分すらないので全く活かされていない。
完全な一本道でキャラ別のイベントなんかも無ければ一枚絵も無く、EDですら汎用立ち絵のみだから当然アルバムモードも無い。唯一存在するソレっぽい絵は脈略も無く唐突に温泉に行ったときだけ……。こんなギャルゲーが存在していいのですか。
- 会話パートは立ち絵に下部テキストウィンドウ
- テキストスキップは無いが、会話パート自体のスキップは可能
- 全13章構成で周回要素なし
- フルボイス
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