常軌を超越した他の追随を許さない伝説のカルトゲーム。
- 選択肢を選びながら進めるスタンダードなADV。
- 章毎にキャラを選択するザッピングシステムもある。
少年少女がタイムカプセルを掘り起こす物語??
ある事件が切っ掛けで閉校となった母校に自分たちが埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行く、という誰しもが子供の頃に似たような経験をしていそうなプロローグで興味は引かれるが、全てのキャラのデザインが前衛的過ぎて理解が追い付かない。主人公は真っ赤な目玉をギョロギョロ動かす一発ギャグを持ち、ヒロインらしき人物はつるつる頭に焼き海苔を被せたような髪型をしていて肌は土気色なので腐った焼きおにぎりのよう。一度遊ぶだけで記憶に印象を残すトラウマ級個性を持つバケモノがゲームを壊す。コレを活かすホラーゲームにでもなっていればよかったものの、テキストにも問題点が多いから目も当てられない。廃校となった小学校の中に「ヘアーカットの修行をしているシゲル」という人物が居るが特に存在に意味も無ければ説明も無いし、主人公が廊下を歩いてタイムカプセルを埋めた中庭へ向かう際に「こうやって廊下を歩いているとあの頃を色々と思い出すものだ。例えば……、あっ!! 中庭に続く出口だ!!」と深読みを誘うつもりなのか意味の無い前置きを入れるなど、全体を通して支離滅裂だから何を言いたいテキストなのか読み取ることができない。基本からして崩れていることに恐怖を覚える。
意味のないザッピングや回収されないネタ
ザッピングは章毎にプレイヤーキャラを選ぶだけのシステムでしかなく、別キャラを選び選択肢で話を変えていくなんて要素はありはしないし、選んだ瞬間全員の章が進むため違うキャラを選べば選ぶだけ話が飛び飛びになり分からなくなる。選択肢の意味もほとんど無く、物音がした際の選択肢で「上を見る」「振り返る」とあり、上を見たら「何もなかった」でそのまま先に進むとか、なぜ選択させたのか疑問符が浮かぶものばかり。シナリオに筋道というものが存在せず、その場その場で「シゲル」や「呪いの金庫」の適当な物を出して濁して進めるだけ。そしてそれらのネタが回収されることは無い。
つまらないネタを飛ばしていくと、5人のうち1人が廃校に4人を連れ込んで過去の復讐をするという目的らしい物がようやく見えてくるが、その復讐の方法も、なぜ痺れ薬などの道具や人をバケモノに変貌させる特殊メイクとかいう技術があるのか説明なし。場当たり的なネタは出すけど明確なオチをつくる気はないらしくひたすらつまらない(それが狙いかもしれないが)。読み物としてもゲームとしても目も当てられないクソ界にそびえ立つレジェンド。
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