選択肢でルート分岐させる典型ギャルゲー。
立ち絵の種類は少なく表情差分すらほとんどないが、テキストウィンドウ横に表示される表情は吹き出しや冷や汗等などの演出でよく動くので全体的な見栄えは悪くない。日常シーンでのキャラ描写はドジを踏んだり拗ねたり怒ったり照れたり、短いなりにもお約束な定番イベントが揃っているので、安いながらも安定して遊べる出来になっている。
ただ、それが許されるのは日常シーンまでの話で、分岐後のルートでもどこかで見たことあるような定番や予定調和ばかりで個性が描けていないのは問題。
例えば、それまでの流れと矛盾した選択肢を選ばせて波瀾につなげるという強引な手法や、名無し顔無しの一回登場するだけのご都合主義なモブを起因にするムナクソ悪いだけの広げ方、アホ主人公が勝手に早合点して癇癪を起こすすれ違いなど、出来が良く引き込まれるシナリオとは言い難い。
それらで問題を起こしたところで話を膨らませることなく簡単に解決させてエンディングにするため、特別な仕掛けのない肩透かしを食うSIMPLEシリーズらしいシナリオでまとまっている。
まとめ
既読判別のあるスキップ搭載のシステム面や、おまけシナリオが複数準備されているなど、外面的な要素の出来は良くギャルゲーとしての体裁は値段以上のものを有しているが、読み進めるゲームとして目を引く特徴が見られないシナリオなのでおすすめはしにくい。・フルボイス
・名前変更不可
・攻略対象は5人+おまけの1人
・既読判別スキップあり
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