【PS1】蒼空の翼 GOTHA WORLD【システムやUIが不親切】

★★ PS1 SLG ゲームアーカイブス ストラテジー


蒼空の翼 GOTHA WORLD。

  • 立ち絵+下部テキストの会話パートと戦闘機の空戦パートの繰り返しで進行するSLG
  • 戦闘の特徴にパーソナルタイムシステムというものがある

洗練されていないパーソナルタイムシステム

誰かに行動順が回るまでは自動進行し、各機体固定の待ち時間が経過すると行動順が回るウェイトターン制のようなシステム。行動順が回ると自身の行動量分で仮想上自由に航路の指定や攻撃の設定ができ、設定を終えるとまた時間が動きだして各機体設定通りに自動で戦闘を行う。行動順が回った際の行動設定は他の機体が一切動かなかった場合のシミュレートでしかないので、敵軍の行動を予測して立ち回りや攻撃などの行動を設定しなければ、攻撃を指定した時間までに射程から外れるなんて事も起こる。

問題となるのが、仮想上なのに行動設定で攻撃を仕掛ける場合にも攻撃の演出が入り、敵を撃破できるであろう場合は爆発までもする事で、設定を確定すると設定前に戦況が戻り、仮想上で爆発した機体も復活するという矛盾を感じる見せ方をする。これが敵も味方も行動順が回る度に行動設定をして戦況を変化させては戻り……を繰り返す事になるのでもう滅茶苦茶。そもそも相手の行動設定も丸見えだから予測以前の問題もあるので、時間を調べて行動順が回り移動される前に攻撃を仕掛けるだけの戦闘になる。どのようなコンセプトのシステムなのかいまいち分からない。多くのミッションには時間制限があり、それに加えて誰かを画面端まで逃がしたり、追われる味方の機体を回収したり、敵の数を調べて報告する、XX分間敵を食い止めるなどの勝利条件はそこそこやり応えはあるが、システム面が面倒すぎて混乱させられる。

ただでさえ理解しづらいのに追い打ちをかけるUI

敵機どころか自軍機の行動順すらもいちいち対象にカーソルを合わせて時間を調べなければならないのは煩わしい。行動設定を確定すると次に行動順が回ってくるまでは機体毎の固定時間を待たねばならず、使用した行動量に応じて次に行動順が回る時間の調節なども不可なので小回りが利かない。状況を見ながら臨機応変に作戦を変えていく事もかなわない自由度の無さ。行動順が一覧にでもなっていれば多少は遊び易くはなっていたかもしれないが、ダメージ表示が無いのでこれまた自分でいちいちカーソルを動かして数値の確認をしなければならないのも面倒で、ダメージゲージは%の曖昧な表現で撃墜に必要な攻撃回数が予想しづらく、攻撃が外れたのか当たったのかもよく分からなければ、そもそも命中率や攻撃力、敵の攻撃範囲すら表示されなかったりと問題点が山積。プレイヤーに与えられる情報が少なすぎるのでシミュレーション感に欠ける。改善点した方がいい点が浮き彫り。

まとめ

戦闘はシステムやUIに問題点が多い。会話も申し訳程度の内容で、常に上空の飛行船の中なので世界が狭く設定もよく分からないし、キャラの掘り下げイベントなども用意されておらず引き込まれない。「敵が出たから出撃だ」と矢継ぎ早に戦闘を知らせるテキストを読むだけに終始。戦闘・物語共に浅い。

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