むかしのなつやすみ。
山に行って前日砂糖水を塗っていた木を調べてみるが、特に何もいなかったので散歩を続行する。途中でなんとなく海で釣りをしたり飛び込んで泳いでみたり、帰りに子供達のたむろする秘密基地に寄って虫相撲に興じたり。日が傾いたらみんなと別れて家に帰り、釣った魚を母親に渡して夕ご飯を食べてお風呂に入り就寝……。昭和後期や平成一桁世代の多くが経験したのであろう夏休みを、セミの鳴き声や波の音をBGMにボーっとテキトーに過ごせた。前作の3と同様に会話の変化が乏しいのはやっぱり不満。
イベントが少ないのはコンセプト的にしょうがないとしても、誰もが経験する夏休み期間を疑似体験するゲームなのだから、各キャラのセリフぐらいは毎日違うものを用意して雰囲気に水を差さないでほしかった。現実寄りのコンセプトなのに連日同じセリフを言われると途端にゲーム臭くなり、ただでさえイベントが少ないのに同じことを言われてしまうのでは話しかけることが億劫になってしまうし、何を言うのかという期待ではなく、セリフに変化があるかの確認で話しかけるのは作業でしかなく楽しくない。
現実の夏休みをテーマにしたゲームで「どうせまた同じセリフなんだろうな」と考えながら話しかけるむなしさときたら……。これはゲームなんだなと冷めてしまうしゲームとしての質の悪さでもあるから現実に引き戻される。たったの30日で登場人物も少ないのだからこの程度は徹底してほしかった。それだけでもこのゲームに対する印象は大きく変わってたと思う。雰囲気が大事なのに浸れない残念賞。
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