ときめきメモリアル
POINT
- 高校生活の3年間で女の子との親交を深めて卒業式の日に告白される事を目指すSLG
- 毎週コマンド選んで数値を上げる『パワプロ』のサクセスと同様のシステム
- 2と4では、EVS(Emotional Voice System)で入力した名前で呼んでくれることも特徴
告白に成功しなければ戦力外なパワプロのサクセス
高校生活の3年の間、毎週月曜日に文系、理系、芸術、運動、容姿などがある各パラメータに対応したアイコンを選択すると数値が増減する。これを最終日まで繰り返し自身のパラメータを上げていく。アイコンを選択したら月曜~土曜までは自動で進んで各パラメータの数値が増減するパワプロのサクセスと同様のシステムと考えるとわかりやすいと思う。
ストレスや体調の数値が悪化しすぎると病気や怪我をするし、テストや部活の試合などでは自分のパラメータが結果に直結するため管理が重要となる。
日曜日は再びアイコン選択の機会が与えられ、パラメータを上げるか女の子に電話をしてデートに誘うことができ、ここで親交を深めて卒業式の告白を目指すことになる。
デートは電話で曜日と場所を決めてOKを貰えれば約束でき、当日のイベントで3択の選択肢により好感度が増減していくという形。
時期や場所によってイラスト付きのイベントが起こったり、他にも好感度は学生らしく部活動の試合や体育祭やテストでいい成績を残すことでも上げていける。
卒業式で告白される為には、好感度のほかにも必要なパラメータが設定されていて(文系100以上、運動150以上など)、好感度、イベントをこなした数、パラメータ、それら条件を満たしていれば卒業式の日に告白されて個別のEDとなる。
次第に愛着がわく3年間
パラメータを上げて自身を磨き、休日デートや学校行事で仲を深め、卒業式の日に告白されることを目指すわけだが、苦労を重ねて積み上げた好感度により次第に相手の反応が変わる様は達成感があり自然と愛着がわき、体育祭や夏祭りのミニゲームで結果を残した時やデートでの反応を見てみたいと思わせてくれるようになる。仲が進展して違う反応が返ってくる新鮮さにより、目的達成の手段であるパラ上げや好感度稼ぎに次第に熱が入っていくようになる転換期以降はもう夢中。
同じくアーカイブスで配信されている『2』と比較すると絵柄が好み云々以前に古臭いので合わない人は合わないだろうが、昔の漫画やアニメに見られるコテコテのお馴染みイベント内容は面白く、この絵もそれはそれで印象的に見えてくるので侮れない。
例としては、修学旅行で一生に行動する予定だったキャラが風邪で倒れてしまい、主人公が部屋に見舞いに行きそばにいると言うと、思わず「ずっと風邪ひいていたいな……」とつぶやき恥ずかしさから布団を引っ張って顔を隠す仕草を見せる。
その演出は布団部分を横にスライドさせてるだけの稚拙なものだけど、時代が時代だからか受けを狙った変なネタ要素はそこには無く、恥ずかしさから思わずその仕草をしてしまったと自然に見えて素直にかわいらしいと思えてしまう。
育成のハードルを越えればこのようなイベントが見返りとして有り、ゲームとしての目標として設定しやすいから飽きずに続けられるし、反応を見てみたいと自然に思えるようになるキャラの描き方も良いので、ギャルゲーに興味があるなら期待は裏切らないと思う。
・攻略対象は11人、隠しで+2人
・フルボイス
・テキストスキップなし
ときめきメモリアル2
システムはそのまんまな続編。育成コマンドを選ぶだけのゲームシステムは遊びやすく、イベントは各キャラにグラフィック付のものがいくつも用意されているので、この類いのゲームに偏見さえなければ楽しめるだろう体裁は相変わらずのデキ。
自身を磨いていけば振り向いてくれるようになるので目標も作りやすく、読むだけでなく爆弾処理やデートに誘うことで介入もできるので、学生らしいイベントである体育祭や修学旅行などのイベントを一緒に経験したり、デートを重ねてパラメータ上げや爆弾処理に勤しみ頑張った結果、自然と関係が深まる流れが達成感もあり楽しく感じられる。
読むだけのノベルタイプと比較すると描写も全然足りないのに攻略前はどうとも思っていなかったキャラに首ったけ。これがよく起こる。キャラの好みが合えばおすすめ。
難点
相変わらずイベントの発生時期のヒントが無いので、全て見ようと思えば攻略情報が必須になる点と、設定や個性付けが現実離れも甚だしいレベルでぶっ飛んでいる子が増えた2点。攻略情報については有名なゲームなので攻略サイトが充実しているため大して問題ではないが、個性の方は好みが大きく影響して拒絶しかねないタイプも多く、語尾がおかしかったり妖精さんだったり……、前作と比較しても変人率が異常に高く悪目立ち。
・攻略対象13人
・名前変更可
・フルボイス
・テキストスキップあり
・アルバムモードあり
ときめきメモリアル4
パラメータ関連の基本システムはそのままに、周回時のパラメータ初期化による億劫感が、経験値でアンロックしていける特技のおかげで解消された。その特技にも様々な種類があり、収集目的や自分から告白可能になる変化をつけることでマンネリも解消してくれる。とても遊びやすくなった。
キャラクター
個性付けはゲームの性質上仕方がないとはいえ、これまでと同様にぶっ飛んでいるキャラが圧倒的に多いが、容姿に関してはぶっ飛びから落ち着いたデザインになっているのは好印象。戦闘のセリフや通常デートでの細かな小ネタなんかもあるし、極端な個性と容姿で強引に人物像を組み立てるのではなく、3年の時間をかけて色々な顔を見ることで徐々に積み上げていく感覚が、1~2よりも強まっていたように思う。
気になった点
手をつなぐイベントの内容が薄すぎて2回目以降はスキップイベントに成り下がること。段階を踏んで内容に変化をつけるか絵の種類を増やすなどの対策はほしい。ネタバレを見ないと絵付きのデートイベントを起こすことが不可能に近い不親切な点も何も変わっていない。特技で千里眼とか用意するなり占いだとかでヒントを仄めかすとかあってよかったんじゃないか。わかりやすくて実用性がありそうなものしか選ばなかったけど実はあったのだろうか……。
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