【ゲームアーカイブス】牧場物語 ハーベストムーン

牧場物語シリーズのひとつ。

とある町の牧場主となり、畑を耕して作物を育て、鶏や牛などの家畜の世話をして、作物や畜産物を出荷することで収入を得て生計を立てる箱庭生活ゲーム。
ゲーム期間の3年間に順風な牧場運営を実現させ、住民との親交を深めて町の一員として認めてもらうことが目標となる。

3年で牧場を立て直し親交を深める

毎日畑と家畜の世話をするのが基本だが、寝る時間は任意で決められるので、畑を広げるにも家畜を増やすにも自分のペースで自由に活動ができる。
町では鍛冶屋や養鶏場などで約30人の人々が自分のスケジュールを持って生活をしているので、牧場仕事に慣れたら時間をつくって会いに行き交流してみよう。牧場で育てている鶏や羊の品評会、仲良くなると教えてもらえる料理の自慢大会など、年中行事や親交を深めるごとに発生するイベントに参加すれば、町の一員として溶け込めていけているかのような過程を楽しめる。仲良くなり町人のスケジュールを把握できるようになると、次第に効率的なプレゼント配達のルートが自然と形になっていくような、箱庭特有の楽しみは相も変わらず有している。

難点はイベントの薄さやゲーム的な導線のなさ

会話の種類やイベントが少ないから仲良くなっている段階が分かりにくすぎて序盤の手探りから後が続かない。
会話はヒロインのみ好感度の段階ごとに変化するがパターンは1種類のみで魅力が描けておらず、イベントはそもそもが少ないから仲良くなりたいと思わせるようにできていない。町人は各々のスケジュールに則って行動しているが、大抵はワープしているので生活感も薄いなど、箱庭や生活を売りにしている割にこの辺りの作りこみが甘い。
牧場作業も同様に目的を達したら次の目的がつくれるような導線がないので作業感が強調されてしまっている。手探りが終われば倦怠期。