ハンター登場相手は死ぬ
初代バイオのアレンジ版。
突如扉や窓をぶち破る効果音と共に敵を登場させて驚かせるようなB級ホラーネタが多いけど、アレンジされているだけあって敵が強くて数も多いから戦うだけでなく逃げ惑うパニックモノの印象は無印より強く残る。そのため、弾薬や回復剤の温存のために無用な戦闘をさけようとする際に、生々しく賑やかな足音のいやらしさがハラハラ感を増し、固定カメラで視点が切り替わると目の前に死角にいて見えなかったゾンビなりハンターがいるなど、演出によって手に汗握る場面が際立ち無印を遊んでいても楽しむことができた。
強さが違うだけで体験が変わる
無印とアレンジの両方を遊んで体感できた主な違いは「敵の強化と増加」がほとんど。アイテムの配置変更も除草剤が記憶と違う所にあるなと思った程度だが、無印を遊んだ子供の頃でもロケットランチャー入手クリアが余裕でできてたような気もするけど、今回は4時間も要したし20回くらいは死んだと思う。
移動速度が速くなっただけのゾンビなんて大したことないだろ~と思ってても、やはり棒立ちでのハンドガンでは対処できず噛みつかれるし、無印では無かったと思われる所から犬が飛び出てきて驚かされ、ショットガンでも頭が吹き飛ばないゾンビで目が点になるなど、ほんの手直ししかないけど当時とは違う遊び方をさせてくれて新鮮な気分で楽しめた。
ハンターがうじゃうじゃ配置されるようになる後半からの探索にいたっては、パワーバランスが崩れて逃げるだけになりハラハラを通り越して嫌気が差し、ゲーム下手にはクリアできないんじゃないかと思えるほどの難易度に四苦八苦したものの、この雰囲気を作り出す独特な視点や音響、脅かすだけでなく恐怖を煽る演出は今やっても面白かった。
今更な不満点とか
セーブポイントが限られている上に回数も有限だから細かくは刻めず、ゲームオーバー画面からロードでなくタイトルに戻るから再開に時間がかかること、操作性がラジコンでターンやステップすらもないことなど、テクニックの上達感で悦に入るアクションでないだけに、セーブ地点から代り映えしない内容の繰り返しをさせられる仕様に面倒くささを感じた。
体力が低く設定されているのか敵の攻撃力が高くなったのか、とにかく死にやすいから尚更その気持ちは強くなり、それなりに進めたところでのゲームオーバーの喪失感は「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」のようでうんざり感に苛まれた。
アイテム所持数制限の縛りで無駄に往復を強要させられ、やり直しは古くさいRPGの経験値稼ぎに似た反復作業を思い起こさせるし、最近のゲームでは省かれたり改善されている前時代な部分が織り込み済みとはいえ目に付く。黎明期の雰囲気がほとばしるゲームなのも間違いない。今更だけど。
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