音や物の配置で閃きを誘ってくれる謎解きADV。

箱の押し引きやロープや段差の上り下り、スイッチの切り替えなどをしながら仕掛けを解いて歩を進めていくアクションとパズル。
一度やられることで解法を理解できて突破できるようなドッキリ仕掛けではなく、その後に考えさせる構成が多いから動かすことが楽しい。一見するだけでは明らかに進めない地点があっても、思わせぶりな坂道だとか何気なく転がってる箱なんかに答えがあるため、あちこち動き回って突破口を探る作業にあまり無駄を感じさせない構成が良く、考えて動かして思った通りの答えで難所を突破できたときの「解けた」という爽快感が素直に嬉しいものとなる

突破すればまた新たな謎がすぐに待っているため止め時を失わせてくれる構成も良く、モノトーンでありながら奥行を感じられるグラフィックも独自の雰囲気り出していて引き込んでくれる。仕掛けの前のチェックポイントで戻し作業もいらず、チャプター選択で好きな個所からやり直せる利便性もあり実績集めも楽々。

いくつかはドッキリの初見お断りネタもあったし、移動が遅いとかボリュームが足りないなどの難点もあったが、面倒や無駄、それら負の感情が顔を出すことなく、クリア後にはもっと長く続けていたかったと思わせてくれたほど後味がよく謎解き欲を煽り続けてくれた。妹を探す旅とかいう物語は意味が分からないけど、そんなものは度外視してパズルを楽しめるようになっているのでおすすめ。

ScreenShot


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