FPSの画面構成で遊ぶパズルアクション。
ポータルガンで地面や壁を撃つことで出入口となる2つのポータルを作り、そのポータル間を行き来することで謎めいた構造のステージからゴールを目指すパズルゲーム。操作はポータルガンで出入口のポータルを作ることとブロックなどの持ち運びとジャンプのみ。ポータルの行き来が特徴
ポータルでつないだ出入口の行き来を特徴とした謎解きが肝となる。地面や壁に入口となるポータルを作り、歩いては行けない地点の天井や壁に出口のポータルを作って楽々到達したり、エレベーターを動作させるための仕掛けの真上にポータルを作り、地面に落ちているブロックに向けてポータルを作り落下させて動かす、落とし穴の底に入口を作って飛び込み、天井付近の壁に作った出口から落下の加速をつけて飛び出してジャンプでは届かない地点へ飛んで行くなど、手数を要さずポータルを撃つ箇所の閃きだけで突破できるようにできているため中だるみがなく爽快に進められる。
思考を巡らせてポータルを撃つべき箇所をじっくり考えるのはもちろんのこと、加速をつけて飛び出した勢いのまま次の入口や出口を瞬時に作って解くアクション要素の強い仕掛けのバランスも良好。
ポータルは自分が通り抜けるだけでなく、仕掛けを動作させるレーザーや足場となるブロック、ボス戦で攻撃に使用するガラクタを通すなど多様な使い方があるので、用意されたものから解答を組み立てる快感や喜びは一般的なパズルと同様なものがある。
引っ掛けでしかない仕掛けの類いは一切なく、あやしい箇所は何かしらに使う閃きを誘うデザインも抜群。適当にポータルを撃ってみたりアレコレ考えながら歩き回って取っ掛かりを見つけ答えを導きだすことになるので、つまらない、徒労、そんな感情の出る隙がなく解ければ使った時間分は達成感に変換してくれる。
この状況では何ができるかを常に思考を巡らせなければならず、そこにポータル間を行き来するという今までに体験したことのないシステムの相性がバッチリだった。
SF映画調の研究施設を舞台とした設定や、変に愛嬌を持つ語り口の人工知能キャラなどが雰囲気に合っていて呼び水も良く、独自のゲームシステムや雰囲気など全てに満足。
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