
選択肢なしADV★★★★
一般的なADVは背景に2~3人程度の立ち絵を表示させ、イベント時にだけそれ専用の絵を表示するものが主流。このゲームでもその演出は当然あるけど、立ち絵を使う演出ひとつとっても遠近や拡縮、背面からの肩越しなど見せ方に工夫がされていて、対話している相手の後方にカメラが回り込んだ構図になったり見た目で状況を把握しやすく、主張しすぎないBGMと合っていて場面の雰囲気が表現できている。
クリア後に開放されるイベント絵の総数199という数字に視覚的な雰囲気作りの手の込みようが証明される。
テキストは全編英語でも音声は日本語入り。
テキストは全編英語でも音声は日本語入り。
主人公にも声があるから独自翻訳によるブレが起こらず違和感のない会話を聞けるので、セリフを聞くだけでもシナリオの大筋は理解できる。モノローグや情景などの補完する部分も前後の流れを鑑みて名詞や動詞だけでも拾い読みすればなんとかなる。
The final love story on a dying planet
間近に滅びを迎える惑星での純粋な恋の物語。僅かに残された時間を悔いが残らぬよう大切に生きぬこう。
捻りもなく淡々と進むため予定調和の感動ものと冷めてしまいそうだけど、各々の登場人物の掘り下げ描写で言動に説得力を持たせ、それらエピソードを伏線として効果的に使っているから過程も十二分に楽しめるようになっている。
方向性に差異はあれど打算のない純な優しさは心を打つというお話。
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