【ホラー】『Amnesia : The Dark Descent』ワンパターンホラー

★★ ADV Epic Games steam ホラー


演出が自己主張する主観ホラー。

探索するお化け屋敷の特定の地点に行ったりフラグアイテムを拾うと、得体のしれないバケモノが襲ってくるなどのイベントが挿入されるホラーADV。
明かりとなるランプにはオイル残量を設けて焦燥感を煽り、虫が画面を這う幻覚や耳鳴りや絶叫などの演出で精神にも余裕を持たせず、徘徊するバケモノから逃げ回り狩られる恐怖に耐えながらも前進する。

探索の合間にバケモノ来襲のパターン

幻覚や画面揺らしなどの演出が過度で、敵の襲来もパターン化されているので飽きが早い
画面を揺らす歪ます操作を制限するなど、多用される独りよがりな演出を雰囲気作りとは受け取れず、イベントが起こるたびに「またこれか」とゲームとの距離感が広がっていく感覚を幾度となく覚えた。
見取り図のない入り組んだ建物内は薄暗くて見えにくいストレスを生み、画面を揺らしたり操作を制限する強制演出が更なる妨げになって拍車をかける。

恐怖の象徴となるバケモノへの対策は身を隠すぐらいしかできないため、プレイヤーは徘徊するバケモノに狩られる対象になってしまう。そのため「ヤツはどの辺りにいるか」「見つからないか」「動きたくない」と不安や恐怖が自然と煽られる演出自体はよくできている。
だが、徘徊するバケモノは同じやつしかいないから、一度でもやられて正体が分かってしまえば耐性がつき、二回目以降は慣れたものでそれらの恐怖は回数を重ねるごとに薄れていく

状況も相まって最初は怖いけれど
得体の知れないバケモノが遠くに見えるだけでも最初は怖いし、そんなものが追いかけ索敵してこようものなら操作を誤るほど動揺させられる。しかしワンパターンすぎた
フラグアイテムを見つけたら「ぐおー」という叫び声と共に馴染みのあるバケモノが登場するという慣れたら終わりの代わり映えしないイベントでは味気なく、何度もやられたら勝手に帰ってしまう救済調整が入ることや、見つかると手の打ちようがなく辺りが暗くて逃げるのも億劫に思えてしまうため早々に諦めモードに切り替わる。
そうなれば手あたり次第まさぐってフラグアイテムやランプ用オイルを集めて回り、定期連絡のごとく来訪するバケモノの応対を繰り返す作業になり恐怖は霧散する。
似たようなシチュエーションに慣れてしまい死が恐怖でなくなったせいか、気が付けば「探索の妨げだから消えてくれ」と自ら突撃をかましていた。

代わり映えしないバケモノの来襲にパターン化されるうえ、自分の精神状態と差異のある恐怖描写が強制的に画面や操作に反映されるため「さあ怖がれ」とでも言われているかのような空しさすら覚えた
見取り図がないことや暗さから徒労も目立ち、死に直結するのが同じバケモノのみでは怖いと思えるのも序盤の数回だけ。
知ってしまえばゲームオーバーとなっても恐怖はないし、同じ理由でやり直しが繰り返されたら単なる戻し作業で白け具合は色濃くなる。ワンパターン。出オチ。台無し。

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