演出が主張する一人称ホラー。
特定の地点に行ったり手紙を拾ったら物語を補完するイベントがその都度挿入される形式のホラーADV。明かりとなるランプにはオイル残量を設けて焦燥感を煽り、虫が画面を這う幻覚や耳鳴りや絶叫などの演出で精神にも余裕を持たせず、徘徊するバケモノから逃げ回り狩られる恐怖に耐えながらも前進する。
探索の合間にバケモノ来襲のパターン化
演出は過度で敵役の襲来もパターン化されているので飽きが早い。
画面を揺らす歪ます操作を制限するなど独りよがりな演出が多用されるも雰囲気作りと受け取れなかったので入り込めず、イベントが起こるたびに「またこれか」とゲームとの距離感が広がっていく感覚を幾度となく覚えた。
見取り図のない入り組んだ建物内は薄暗くて見えにくいストレスを生み、画面を揺らしたり操作を制限する強制演出が更なる妨げになって拍車をかける。画面を揺らす歪ます操作を制限するなど独りよがりな演出が多用されるも雰囲気作りと受け取れなかったので入り込めず、イベントが起こるたびに「またこれか」とゲームとの距離感が広がっていく感覚を幾度となく覚えた。
恐怖の象徴となる徘徊するバケモノに対しては、身を隠すぐらいで攻撃的な行動はとれず狩られる側になるため「どの辺りにいるか」「見つからないか」「動きたくない」と不安は自然と掻き立てられるけど、同じやつしかいないから一度でもやられて正体が分かってしまえば耐性がつき、二回目以降は慣れたものでそれらの恐怖は回数を重ねるごとに薄れていく。
得体の知れないバケモノが遠くに見えるだけでも最初は怖いし、そんなものが追いかけ索敵してこようものなら操作を誤るほど動揺させられる。しかしワンパターンすぎた。
フラグアイテムを見つけたら「ぐおー」という叫び声と共に馴染みのあるバケモノが登場するという慣れたら終わりの代わり映えしないイベントでは味気なく、何度もやられたら勝手にどこかへ行ってしまう難易度調整が入ることや、見つかると手の打ちようがほとんどなく辺りが暗くて逃げるのも億劫に思えてしまうため早々に諦めモードに切り替わる。
そうなれば手あたり次第まさぐってフラグアイテムやランプ用オイルを集めて回り、定期連絡のごとく来訪するバケモノの応対を繰り返す作業になり恐怖は霧散する。
似たようなシチュエーションに慣れてしまい死が恐怖でなくなったせいか、気が付けば「探索の妨げだから消えてくれ」と自ら突撃をかましていた。
探索で歩き回されて代わり映えしないバケモノの来襲にパターン化されるうえ、自分の精神状態と差異のある演出された恐怖描写が強制的に画面や操作に反映されるため「さあ怖がれ」とでも言われているかのような空しさすら覚えた。
見取り図がないことや暗さから徒労も目立ち、幻覚や幻聴はあるが死に直結するのは同じバケモノのみでは怖いと思えるのも序盤の数回だけ。知ってしまえばゲームオーバーとなっても恐怖はないし、同じ理由でやり直しが繰り返されたら単なる戻し作業で白け具合は色濃くなる。ワンパターン。
0 件のコメント:
コメントを投稿