なんちゃってMMORPG。
『ソード・アート・オンライン』の舞台になっていた100層まであるダンジョンのアインクラッドを制覇することが目的のRPG。原作では75層までしか描かれていないが、76層以降を遊べるように原作とは違うたらればで構成されたキャラゲー。MMORPGと銘打ってはいるが……
基本的なゲームの流れは各階層でフィールドやダンジョンを探索して最奥部に座するボスの撃破を全階層で行うこと。ネタ元はMMORPGなのに2人PTしか組めないうえに内輪以外は存在しないも同然なので、クエストを選んで討伐をしたりアイテムを集める量産型ゲームに終始している。量産型を超えられないのはゲームを構成する各要素に独自の魅力がなく水増しでごまかしているだけだから。どの階層でも代り映えしないフィールドに代り映えしない色違いの敵、シンボルエンカウントなのにまともに避けられない固定エンカウント、歩くしかないクエストなのにファストトラベルの数が少ないなど、遊んだところで興味を引く要素は見当たらず似通った時間しか作り出せていない。
昆虫系のモンスターを討伐するクエストをやらされるもドコに行けば昆虫討伐ができるのかは自分で探さなければならなかったり、敵に見つからないように目的地まで到達しろというクエストはエンカウント無視のアイテムを使わなければ達成できないようになっていたり、何が楽しいのかわからないクエストやユーザーフレンドリーはどこへやらなクエストの上に成り立つゲームでは楽しさに出会える場面はごくわずか。
そのごくわずかになりえるであろうイベントも原作ありき過ぎてよほどのファンでなければ気持ちが追い付かず置いてけぼりを食う。
そのごくわずかになりえるであろうイベントも原作ありき過ぎてよほどのファンでなければ気持ちが追い付かず置いてけぼりを食う。
各層のボスを倒すごとに何かしらのイベントを起こして話を広げていくシナリオ構成は、キャラゲーとして期待を生み先への攻略に向けて身が入る要素にならなければならないのに、仲間との関係を掘り下げる過程はゲームでは省かれほとんど描かれていないため、発生するイベントといえは最初から主人公を持ち上げるチョロインたちによる典型ギャルゲイベントに終始している。
プレイヤー目線で遊ぶのではなくキリトさんの脳にフルダイブできる特殊能力持ちなら楽しいのだろうが、段階的に個性や魅力を演出して愛着を積み上げていく過程は原作に丸投げし、誰のイベントだとしても成立してしまうような主人公好き好きイベントしかないとなれば、思い入れで補いでもしない限り食傷して先への期待は薄れていくというもの。
無条件でモテるかと思いきやイベント前提条件のお姫様抱っこはランダムで拒否されるという中途半端なチグハグがあるのもまたムカツク。スーパー剣士キリトさんに抱っこしてもらえるチャンスなのにバカなやつらめ。
RPGとして見ても途中の76層から始まる強くてニューゲームのような状態からではレベルがなかなか上がらず、硬直の長い技をぶっ放すだけの戦闘を繰り返しながら武器の熟練度を上げて段階的に解放される技を1~2つ習得していくだけが成長になってしまっている。
RPGとして見ても途中の76層から始まる強くてニューゲームのような状態からではレベルがなかなか上がらず、硬直の長い技をぶっ放すだけの戦闘を繰り返しながら武器の熟練度を上げて段階的に解放される技を1~2つ習得していくだけが成長になってしまっている。
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