画面を左右に回転させて主人公をゴールに導くパズル。
だまし絵のような画面そのものを回転させて徒歩移動しかできない主人公のおっさんが出口の扉まで行けるように導いていく。カギや障害物などの物体は全て画面の傾き具合に応じた重力に即して動くため、回転を繰り返し障害物を避けたりカギを取れるよう試行錯誤しながら手順を模索する。回転させるだけでカギは簡単に取れるけど障害物も転がってくるから潰される、扉には簡単に行けるけど扉を開くスイッチに障害物が乗せられないなど、あちらを立てればこちらが立たぬ状況を右に左に何度も画面を回転させてどうにかしていく本格パズル。
画面を左右自由に回転させる解き方に加えて、重力が反転したり障害物とおっさんにかかる重力が別になるなど仕掛けが徐々に難解になっていくため、単純に一手一手を考えていくだけのパズルになっていないのが面白い独自性ではあるが、回転や移動の速度が遅くて取っ掛かりを探るだけで欠伸が出てしまうテンポの悪さが相殺する。
画面をノロノロ回転させて障害物をゴロゴロ転がしておっさんをノソノソ歩かせるだけだから全体的に緩慢になり、やり直しが一手戻すではなく時間の巻き戻しということもあり余計にテンポを悪くしている。回すも戻すもまどろっこしくて取っ掛かりを探ろうとする意欲がなかなか掻き立てられず、適当に回してたら答えっぽい形が見えてそのまま解けてしまうことも少なくない達成感のなさもしんどい。考えるにも動かすにもテンポの壁が立ちはだかり、超えたところで待っているものは更地だった。
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