時間に追われない牧場生活。
草木ボーボーなオンボロ牧場に放り込まれ、畑を耕したり洞窟を探検してみたり、あくせく働きながら牧場の立て直しと豊かな生活を手に入れるために頑張っていく。時限イベントや強制クエストなどのやらされ要素は無く、自分のペースで遊ばせてくれるので本当の意味でスローライフが楽しめる。プレイヤーの性別を選択できて同姓とも結婚できるなどターゲット層は幅広い。やらされのない遊び
村で生活を送る村人たちはスケジュールに則って行動をしているので、プレイの中で頻繁にすれ違う人から次第に顔なじみになり住居や家族構成などの関係性も自然に把握できるようになる。クエスト進行ではなく思い通り自由に遊ばせてくれるため、自分なりの巡回ルートが形になるにつれて村の一員として溶け込んでいく感覚は「やらされのない自然体」でのめり込ませてくれる。
話しかけた際の顔グラフィックに表情があることや、個を感じられる程度には用意されているテキスト量、話しかけなかった場合に下がる好感度は微々たるものなど、会話に対して好感度維持の流れ作業という印象を持たせない最低限の工夫もされている。最大まで好感度を上げれば以降は一切下がらないという点もプレイの妨げをしない。やらされや面倒な数値管理を意識せず思った通りに充実したゲームを操作できれば待っているものは没頭のみ。
行動範囲は初期状態からほとんど変わらないので世界の広がりは見せず牧場内での作業に終始するが、素材を集めて農具や家のグレードアップをすれば、耕した畑に水をやるジョウロの範囲が広がり、広大になっていく畑の水やりがジョウロでは面倒になってくる辺りでスプリンクラーが作れるようになり、さらにさらにそのスプリンクラーの範囲も広げていけるなど、段階を踏んで快適になっていく様はRPGの成長要素のような楽しさがある。
次々と増えていく制作可能アイテムに好奇心が煽られるので、自然と牧場の景観もそれに沿った形で変化していき、同時にデザインの方向性にも選択肢が広がりやればやるほどワクワク感が増していく。建設した動物小屋の移動なんかも建て直しや金を要さず気分次第で手を加えられるなど、水を差す要素が極力省かれているからゲームプレイが無駄なくそのまま素直に楽しさに変換される。
不満点は主に2つ
「移動速度の遅さ」と「アイテム使用の可否の選択でカーソルが強制的に移動するUI」の2つ。移動速度は馬を手に入れたら改善されるが、パッドで遊ぶ際に矢印のカーソルを消すことができないので操作の邪魔になる点は何も変えられない。YES/NO選択ウィンドウの真裏はアイテム欄なので、ウィンドウを閉じるとカーソルは意図せずアイテム欄の上に置かれてしまい、何かを調べようとしたり落ちているアイテムを拾得しようとボタンを押すと、カーソルが置かれたアイテム欄の物を使用しますかのウィンドウが開いてしまう。アイテム欄の移動やカーソル非表示ができないので、その都度マウスでカーソルを移動させられる手間を要する。パッド操作時のインターフェイスはダメ。
0 件のコメント:
コメントを投稿