シリーズ作も沢山ある洋ゲー横スクの古典タイトル。
ステルスやジャンプアクションに強制スクロールなど定番のネタが網羅された古典的な洋モノ横スクロールACT。後ろから追われ常に走りながら足場を乗り継いだり、ジップラインのように短く張られたロープを次々飛び移ったり、三角飛びで壁を蹴り一気に駆け上がったり、センサーに触れないように仕掛けを掻い潜ったり。
求められるアクション操作には軽快だけでなく繊細さや臨機応変を求められる歯ごたえがあり、突破した時の爽快感や充実感を実感させてくれる仕掛けのバランスがおかわりプレイを誘う。
作風なのか失敗からタイミングなど対策を考える初見殺しが少し目立つのが気になるが、タイミング勝負のところでは成功すると効果音がついて雰囲気を盛り上げてくれるなど演出による見栄えがよく相殺してくれている。残機の概念がなくてチェックポイントはたくさん用意されているから何度も同じところを繰り返す面倒もない遊びやすさも良い。
不満点は方向キーを進行方向と逆に入れると切り返す時に踏ん張って一歩目が遅れてしまうこと。移動中ならまだしも立ち止まった状態からでも影響を受けるため、小さな足場でボスと戦うときなど細かい操作をしなければならない場面では、必要以上に落下の配慮をしなければならず攻撃を避けるために逆方向にジャンプしたら思いのほか勢いが付かず落下するなんてことも多々。空中で攻撃を入れると滞空時間が異常に伸びるなど、一般的なACTではなかなか見られない癖なので違和感が付きまといストレスになる。
楽しい要素もあるけど操作をはじめとした不満点が覆い隠しているようなモヤモヤするゲーム。一見するだけで対処が分かる程度の死んで覚える初見殺しが続くワンパターンなゲームなので、特に何も考えなければテンポや演出がよく少しずつ覚えて壁を超えていく感覚が楽しく思えるけど、一歩引いて冷静にゲームを見ると違いは演出程度でやってることは最後まで変わっていないことに気づく。操作の癖が強く難易度調整に初見殺しを多用している大雑把なACT。
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