ポイント&クリック探偵ADV。
女子専門芸能学校で将来を嘱望されていた学生が屋上から飛び降りて自殺をしてしまう。遺書が無かったことに不審感を覚えた学園の理事長が、動機や真実を調査してもらいたいと探偵事務所の主人公の元を訪れ、依頼を受けた主人公は臨時講師として学校へ潜入し調査を始めたのだったが……。
ヒロイン選択で4通りの個別ルートが遊べる
プロローグ後に学生4人のキャラから気になる1人を選ぶことになり、選んだキャラがヒロインとなってその時点で専用シナリオに入る。4人のシナリオはそれぞれ分岐ではなく独立しているので4周は新鮮に楽しめるようになっており、クリアするとおまけでヒロインが1人追加されるボリュームは満足できる。
調査はカーソルを動かして調べるポイント&クリック
学校内の道場やプールといった施設を選択して移動し、移動した先に居る人物や物にカーソルを合わせて「調べる」「聞く」などのコマンドを選択する古典システム。聞き込みなどで有力な情報や証拠品を得ると話が進んでいき、何度かその流れを繰り返していく過程で全貌が見えてくる手法なので特徴的な要素は特にない。
- 4人のうち誰がヒロインになるかでシナリオも犯人も変化する
- 事件解決後に選択したヒロインとのエンディングを迎える(要好感度&フラグ)
同列ゲームと差別化するために推理要素を混ぜました
推理要素は少しでも話題作りになればという意図が透けて見えるような中身のなさ。聞き込みをして必要な情報を集めるコマンド総当たりは、キャラにカーソルを合わせて「見る」「聞く」の聞き込みがほぼ全てを占めていて、好き勝手にカーソルを動かしながら情報を集めるポイント&クリックとしてのネタが少ないし、その聞き込みですら最初から最後まで内容が変わらない選択肢がほとんどだから推理物として発見がなく調査が楽しくない。
そのうえで総当たりの無駄骨に拍車をかける肩透かしも多いし、選べる選択肢を制限していたり登場人物を減らすなどの芸のなさも披露している。新たな殺人事件が発生しても依頼主である学園の理事長は出てこないし大した騒ぎも起きないし動機も浅ければ結末もあっさりなど読み物としての作りこみも甘い。
スキップは既読未読判定がないしバックログは存在すらないシステム面も時代相応。
ではギャルゲーとしてはどうかというと、これもこれで物足りない。
キャラの個性付けはツンデレだったり主人公をお兄ちゃん呼びするなど、ギャルゲーによく見られるベタ設定のためイマイチ合っておらず、デートなどの関係を深めるイベントも突発的だから惹かれあう過程の描写と説得力に欠けている。
悩みや秘密を告白するイベントによる掘り下げを入れたりはしているが、どうにもこうにもそこに至るまでの描写が浅いので強引にねじ込んだようにしか見えず引き込まれない。
そんな状態で事件解決後に告白をしてハッピーエンドにする流れは、犯人と対峙させて吊り橋効果理論をゴリ押ししてるだけの拍子抜けでしかない。
それなのにギャルゲーらしくフラグ立てに失敗していると事件は解決しても振られてしまう茶番が待っている。ただでさえ発見がなく楽しくない調査なのに、セーブは一日の終わりに一度しかできないから、やり直しのたびに面倒な調査をやらされてしまう。だけどそこまでしてでも見たくなるほどの期待感が持てないという悪循環でプレイの手が止まる。
名ばかり推理要素は同列ギャルゲーと差別化するために混ぜましたという印象しか残らずギャルゲー要素も問題あり。他にもいろいろな問題点が山積しているPS1時代の粗製乱造ギャルゲーのひとつ。
悩みや秘密を告白するイベントによる掘り下げを入れたりはしているが、どうにもこうにもそこに至るまでの描写が浅いので強引にねじ込んだようにしか見えず引き込まれない。
そんな状態で事件解決後に告白をしてハッピーエンドにする流れは、犯人と対峙させて吊り橋効果理論をゴリ押ししてるだけの拍子抜けでしかない。
それなのにギャルゲーらしくフラグ立てに失敗していると事件は解決しても振られてしまう茶番が待っている。ただでさえ発見がなく楽しくない調査なのに、セーブは一日の終わりに一度しかできないから、やり直しのたびに面倒な調査をやらされてしまう。だけどそこまでしてでも見たくなるほどの期待感が持てないという悪循環でプレイの手が止まる。
名ばかり推理要素は同列ギャルゲーと差別化するために混ぜましたという印象しか残らずギャルゲー要素も問題あり。他にもいろいろな問題点が山積しているPS1時代の粗製乱造ギャルゲーのひとつ。
・名前変更不可
・フルボイス
・テキストスキップあり
・アルバムモードあり
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