探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
- 探偵神宮寺三郎を操作して依頼を解決していくADV。
- 選択肢次第でサブシナリオに移行し、完結するとメインシナリオに戻る分岐システムが特徴
- ADVとしていくつものシリーズ作品が出ているにもかかわらずテキストスキップが無いのは問題
- シーンフロー機能で場面選択をして再開できるので我慢できる範囲ではある
感想
相変わらず推理の難易度は驚くほどの低さで遊び易かったが、ここまで低いと逆にやらせる意味はあるのかとも思えてしまうので一長一短。とはいえ同じ選択肢や話を何度も何度も……という事は無くなっていたのでテンポは改善されていたように思う。ただし、選択肢を間違えたら即バッドED行きは他のゲームでも見られるが、緊張感の無い総当たりゲームではやはり蛇足としか思えない。シーンフローという機能はあってもテキストスキップが無いから、再開して分岐前までに戻す為にある程度のボタン連打が必要になる点も蛇足感を増していた。選択肢総当たりタイプなのでゲーム性は皆無とも言えるが、ストーリーは主要キャラクターの登場回数やテキスト量も多く、いつも通り人情を含んだ物語で理解しやすく感情移入がしやすかったので、推理物ではなく読み進めるADVとして見れば安定した面白さを得られた。気になったのは、物語自体はキチンと完結するものの、一連の事件に関わった一部キャラクターの存在が謎のままだった点。話を展開させるにあたって動機や設定などの根幹を考えずに済む都合のいいキャラクターを出しただけなのではと邪推してしまう消化不良感だけが強く残った。社会の闇はそんなものなんだろう。ミニゲームとして取り入れたのであろうマンションからの脱出も驚くほどの総当たりに終始。読み進めるADVにゲーム性云々とケチをつける人に対するお茶を濁し目的で入れたのならガッカリもいいとこ。これら気になる点もそれなりにあるけど読むゲームと割り切れば面白い。セールで安かったこともあり満足できた。
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