【Switch】いけいけ熱血ホッケー部 すべってころんで大乱闘【FC】

必殺ショットの基本は立ち止まってからの溜め打ちになるが、パックを打ち上げて『ドッジボール』と同様にジャンプしてタイミングを見極めて打つことでも可能になっている。恒例のくにおくんの「ナッツショット」、野球部の使う消える魔球の「ワープショット」、女子高チームのテディベアに変身したパックがゴールまで歩いていく「くまさんショット」など、シリーズのお約束な多彩ショットは今回も目白押し。

それだけでなく今回はユニフォームの違いでも一部能力が変化する。
下したチームのユニフォームを使用することで自らもホッケーらしからぬ技を繰り出せるようになり、野球ユニフォームを使えばキーパーは相手のショットをバットで打ち返すことができ、剣道ユニフォームでは竹刀を振り回して衝撃波を発生させ相手を吹っ飛ばすことができるなど、これらの遊びにより全10戦の長期ロードのマンネリも吹き飛ぶ。

アクションは氷上を走るアイスホッケーということもありダッシュの速度が速いのが特徴。

方向キーの上または下を2連続で押すと180度のターンもできる軽快な動作の中、流れるようなパス回しで相手を翻弄できる操作性に反則上等の殴り合いの自由度が加わり、変則の必殺ショットをキーパーがキャッチする直前にスティックでぶん殴って阻止ができるなど、状況に応じた瞬時の判断と操作とが連動して目まぐるしい攻防戦を繰り広げるから高揚感を生み試合に引き込む。

強敵との白熱戦が期待できる過激なアクションだけど、アイスホッケーの性質上どうしても動きが早く他のシリーズと比較すると操作が煩雑になり、敵も後半になるにつれ非常に強くなっていくため、まともな救済や難易度変更もないプレイヤーの根気と成長に全振りしたアクションは誰にでも簡単にとはいかない。

協力プレイをしても2Pはキーパーになるだけのなんちゃって協力だから難易度はほとんど変わらず人は選んでしまう……が、練習すれば思い描いた試合運びが実現されていく過程が目に見えてわかるので、腕前と好みが合えばプレイ時間が充実感に置き換わる良質なACTへと化ける。操作性、ゲーム性、共に良い。

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